海外のソース

 By JohnathanLobel

昨日の日経新聞朝刊地方面に、オリバーソースさんの記事が掲載されていました。

 

オリバーソース(神戸市)はしょうゆとソースの複合調味料「しょース」を3月1日に発売する。創立90周年記念商品と位置付け、業務用、一般小売りルートの両方で販売する。(2013年2月27日付 日経新聞朝刊)

 

記事にある通り、ソースとしょうゆの間の子の調味料を発売されるそうです。90周年記念商品とのことなので、販促にもかなり力が入ることと思われます。

 

このような他社が開発しないような商品は、とても面白く、流通関係者のみならず消費者も関心を寄せることでしょう。しかし、関心がそのまま購入につながるわけではありません。とても言い難いことですが、あまり売れないだろうと予測しています。その理由は、

 

ユーザーの抱える課題を解決するわけではないから

 

です。調味料にそこまで求めなくても、と思われるかもしれないですが、調味料も他の商品同様、購入動機というものがなければたいてい売れません。関心が購入動機になるのでは、という意見も聞こえてきそうですが、かなり薄い動機でしかありません。所得に余裕がない人が多いということを考えると、ソリューションという役割がなければ、買ってもらえる可能性はかなり薄いのではないでしょうか。

 

調味料が辿ってきた歴史を見ると、ソリューションが需要を生み出したことがわかります。調味料は、用途別商品への細分化の歴史を歩んできました。例えば、醤油は、もともとの醤油から刺身醤油が生まれました。醤油から直接刺身醤油が生まれたという意味ではなく、刺身に醤油が使われることに着目され、刺身醤油が生まれたということです。その後も、めんつゆや天ぷらつゆ、鍋つゆなど、いろんなタイプの醤油(というよりはつゆですね)が生まれました。これも、用途があったからです。一方、しょースには、これと言った特別な用途はありません。オリバーソースさんのサイトを見ても、ソースと醤油の代替品として使われる例しか掲載されておらず、「○○にはしょース」というのはありませんでした。

 

原料高・円安による物価高、そして消費増税による可処分所得の低下。これらにより、節約志向を高める消費者が増えると予測しています。節約志向がもたらすものは、無駄なものにはお金を使わないという消費行動。不満や不便を解決してくれる商品にこそ、限られたお金を使うのではないかと、考えます。もちろん、調味料にもこの機能が求められます。

 

☆    今日のまとめ☆

オリバーソースの新商品・しょースの問題点は、ユーザーの課題を解決していない点。

調味料に限らず、不満・不便に解決してくれる商品にしか、財布の紐を緩めなくなるのではないか。

 

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☆    今日のこぼれ話☆

何だか、オリバーソースの新商品を批判しているようですが、決してそんなことはないですよ。

こういう面白い商品が、食べることを楽しくするんですから。

次回は、しょースをどう売れば売れるのかについて、書きたいと思います。

 

☆経営コンサルタント 石原明さんの言葉☆

「営業マンは実はお客さんと会っていないときにどれくらい情報収集をしたり考えたりする時間がとれるかというので決まるのです。そして、営業会議とは本来、そういう事例のやり取りをする場所なのです。」

『気絶するほど儲かる絶対法則 売れるしかけと勝てるしくみの作り方』より)

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