第三十回シャラトン ワイン・フェスティバル

 

先週土曜日に参加したワイン・フェスティバル思わぬ出来事もあったのですが、それはワインカルテにて。今回は、ビジネスの視点から発見したことをお伝えしたいと思います。

 

このイベントは、有料のワイン試飲会。有料だけあって、気兼ねなく飲めるのが一番の魅力。さらに、ワインは希望小売価格の約2割引きで購入できるので、気に入ったワインがあれば、大変お得なのです。ただ、ほとんどの人は色んな種類のワインを試飲し、さらにテーブル(立ち飲み用)ではワイン会らしき宴会ムードなので、酔っ払っている人が多いのが特徴でしょうか。(2年前にも参加した経験上)よって、ワインは思ったほど売れないと簡単に予測できるのですが、その予測は大きく裏切られました。約1/3の参加者が何かしらのワインを購入していたのです。(「1/3」という数字は私の肌感覚)そこで、これほど多くの人が試飲会でワインを購入する理由を考えてみました。

 

【シェラトンのワイン・フェスティバルでワインがバカ売れした理由】

[1]美味しいワインがあったから

[2]次いつ買えるかわからないから

[3]2割引きで安いから

[4]その場で友人と飲みたいから

 

1については、オーソドックスな予測。美味しいワインと巡りあえば、購入しても不思議ではありません。逆に言えば、ワインが売れないのは試飲できないから、と言うこともできます。

 

2について、美味しくても普段買えるワインなら、あえてシャラトンで買う必要はありません。希望小売価格の2割引きと言っても、スーパーや量販型酒屋ではそれ以上に値引きされることも多々あるからです。ただし、同じワインが、小売店で見つかる保証はありません。ワインは、概して多品種少量生産型商品だからです。さらに、今回のワイン・フェスティバルでは、グルジア(多分)など珍しい国のワインが比較的豊富で、通常の小売店ではなかなか買えません。となると、美味しいワインに巡り会えれば、その場で買っても不思議ではありません。

 

3について、珍しいワインもあるものの、有名シャトー・ブランドのワインも多くありました。例えば、ルイ・ジャド。こちらは、大丸など百貨店でよく見かけるブルゴーニュのブランド。また、日本の丹波ワインや神戸ワインもありました。これらの銘柄は、特売対象になることは滅多にありません。よって、今回の2割引きはかなりお買い得なディールになります。

 

4について、立ち飲み用のテーブルでボトルワインを飲んでいる団体を、何組か見ました。試飲ワインはグラスで飲むので、ボトルが立ち飲み用テーブルにあることは、購入しない限りありません。それだけ、その場で飲むためにワイン(ボトル)が売れたということになります。無料で試飲できる銘柄が多々あるなかで、わざわざお金を出して比較的単価の高いボトルを買う人がいるのか、と思われるかもしれません。私も最初はそう思いました。ただ、無料試飲はグラスにほんのちょっと(恐らく10ccほど)しか入れてくれないことを考えると、テーブルでワインを楽しむには、何度も各社のブースに足を運ばなくてはなりません。もちろん、有料試飲の銘柄なら、60cc入れてくれるのですが、だいたい500円はします。(ちなみに一番安い有料試飲銘柄は100円!)それなら、1500円ほどのボトルを買った方が安くつきます。さらに、立ち飲み用テーブルには限りがあるので、まるごと空いているテーブルを見つけるのは至難の業。できるだけ、テーブルにいたいと思っても不思議ではありません。だからこそ、単価高くてもボトルのワインが売れるのです。この場面では、価格よりも利便性が優先されています。

 

これらの理由には、ワインを売るヒントが隠されているのではないでしょうか。それは、「試飲」「限定・希少性」「割安」「利便性」です。特に、「試飲」と「利便性」は、ネット通販にはできない実店舗だけの強みになります。

 

☆    今日のまとめ☆

シャラトンのワイン・フェスティバルで、ワインがバカ売れしたのは、「美味しかったから」「次いつ買えるかわからないから」「2割引きだから」「その場で友人と楽しく飲みたいから」ではないか。

これらの理由は、ワインを売るヒントを教えてくれる。

それは、「試飲」「限定・希少性」「割安」「利便性」である。

 

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☆    今日のこぼれ話☆

ワイン・フェスティバルでは、利き酒コンテストの決勝戦に進出するなど、それなりに楽しめたのですが、個人的には「ワインの休日」の方が好きです。

ゆっくり飲めるから。

さらに、ワインリストの内容が充実しているからです。

 

☆経営コンサルタント 石原明さんの言葉☆

「お客を引きつけるフレーズは、だいたいお客が言います。」

『気絶するほど儲かる絶対法則 売れるしかけと勝てるしくみの作り方』より)

※ポッドキャストでいつもお世話になっています。この番組は本当に勉強になります。

※創業者・経営者・コンサルタントの心に残る言葉、元気になる言葉を紹介しています。