吉野家のカップ

 By keso

昨日に引き続き、吉野家が値上げにより既存店売上をプラ転できた理由を考えてみたいと思います。

 

2つ目の理由は、

 

絶妙な価格設定により客単価の大幅減少を回避できたから

 

ではないでしょうか。

 

これについては、以前の記事で詳しく取り上げました。要約すると、次のようになります。

 

【吉野家が採った絶妙な価格設定】

[1]            世間の注目を浴びる並盛は約26%という大幅値下げ

[2]            一方で大盛・特盛はそれぞれ約8%・約14%という小幅な値下げに留める

 

これにより、世間で注目を浴びつつも、実際にはさほど大きな客単価の下落にならずに済みます。この結果が、4月の客単価が2.2%減という小幅な下落に留まり、既存店売上の大幅上昇につながったのだと思います。

 

値下げ幅と実際の客単価を比べると、次のような予測ができます。

 

【値下げ後の吉野家で起こった出来事の予測】

[1]            マスコミの値下げニュースを聞いて来店したが、実際には大盛を注文した人が多かった。

[2]            値下げ後に久しぶりに来店し、その後再来店した人の多くは、焼鳥つくね丼など高単価商品を注文した。

 

牛丼のターゲットである若者やサラリーマンは、どちらかというと質よりも量を重視する人が多いでしょう。ならば、1が起こっても不思議ではありません。また、店員による積極的な提案があれば、2も容易に起こります。いずれにせよ、牛丼並盛の大幅な値下げ率よりも客単価の下落率が小さく収まったのは、牛丼の値下げで来店した人が、牛丼並盛以外の商品を注文したからに他ならないのでしょう。恐らく、吉野家はここまで読んで、価格設定に工夫を凝らしたのだと思います。

 

☆今日のまとめ☆

吉野家が値下げにより既存店売上をプラ転できたのは、並盛以外の値下げ率を小幅にすることにより、客単価の下落を小さく抑えられたからではないか。

大盛やその他高単価メニューが売れれば、並盛を大幅値下げしても、客単価の大幅下落は免れる。

 

 

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☆    今日のこぼれ話☆

舌に口内炎ができてから、熱いものは控えています。

ちなみに、パスタもきついぐらい。

まだ少し肌寒いので、熱いものが食べられないのも辛いですよ。

 

☆その他☆

吉野家に関する書籍を探したところ、こういうのが見つかりました。

こんなに多くあるなんて、意外です。

ちなみに、私が一番読みたいと思ったのは、こちら。

ドキュメント好きなので。