キリン一番搾りBy orimo

 

先日、近くのスーパー・グルメシティの酒類売場で、とある音楽を耳にしました。その音楽とは、キリン一番搾り・ツートンのテレビCMで掛かっている音楽です。その曲は、まるでアップルのCMを思い起こさせるような軽快なテンポの洋楽。

 

この洋楽を耳にして、次のことが頭に浮かびました。

 

最近、邦楽を流すテレビCMが極端に減った

 

ということです。今思い当たるだけでも、ビールのCMで邦楽が掛かっているのは、アサヒスーパードライのCMのみ。ビール以外のCMでも、ブランドのオリジナル曲(タマホームが代表例)以外の邦楽が掛かるのは、セブン-イレブンのデイ・ドリーム・ビリーバーぐらいでしょうか。

 

そこで、実際にCMタイアップ曲がどの程度あるのか、こちらのサイトで調べてみました。まとめると、次のようになります。

 

【年別のCMタイアップ曲数(新曲のみ)】

[2008年]151

[2009年]124

[2010年]128

[2011年]110

[2012年]113

 

有志の方による無料サイトなどで漏れがあるかもしれないですが、恐らくある一定の方法で調べているので、比較は有効だと思います。また、サイトから推測すると、計上しているタイアップ曲はすべて邦楽の新曲のようです。

 

邦楽のタイアップ曲数の推移を見ると、減少トレンドを歩んでいるのがわかるかと思います。それだけ、テレビCMで邦楽の新曲が使われていないのです。これから、次のようなことを推測しました。

 

【CMタイアップの邦楽減少から推測したこと】

[1]            消費者の邦楽離れが相当進んでいるのではないか

[2]            テレビCMのメインターゲットは団塊・団塊ジュニアではないか

 

1について、iTunesの普及により、洋楽を購入するハードルが低くなったからでしょうか。それとも、魅力的な邦楽が少なくなったからでしょうか。いずれにせよ、CMを見る限り、邦楽よりも洋楽を選択する広告主が増えたように思えます。この影響により、CMタイアップという邦楽のプロモーションが小さくなったことは、間違いないでしょう。その結果、さらに邦楽が売れなくなるという、負のスパイラルに入ってしまいます。

 

2について、最新の邦楽を使わないということは、最新の邦楽を聞く若者のテレビ試聴が減っていることを示しているのかもしれません。一方で、昔の邦楽を使うテレビCMは、格段に増えたように思えます。その代表例が、先述したセブンイレブンのデイ・ドリーム・ビリーバーでしょうか。

 

この曲が心に響くのは、団塊ジュニアよりも上の世代。そして、こちらのサイトで調べたところ、デイ・ドリーム・ビリーバーのオリジナル版は、1967年にモンキーズというアメリカ人グループがリリースしたようです。団塊の世代の人が、20歳頃に聞いた曲になります。そして、日本人バンドのタイマーズがリリースしたのは、1989年。この年は、団塊ジュニアの人が中高生の時に当たります。セブン-イレブンは、団塊の世代・団塊ジュニアという人口のボリューム層の心に届くように、この曲を採用したのでしょう。このうち、より消費余力があるのは、団塊の世代=シニア世代。シニア世代に馴染みのある曲を使うテレビCMが、今後増えても不思議ではありません。

 

テレビCMのタイアップ曲を聞くと、邦楽の販売不振スパイラルだけでなく、人口動態・人口の高齢化も実感できます。

 

☆今日のまとめ☆

最新邦楽のCMタイアップが、最近減少している模様。

その背景には、邦楽の販売不振だけでなく、人口の高齢化がある。

特に、多くのCMが、人口のボリューム層である団塊の世代と団塊ジュニアをターゲットにしていることがわかる。

 

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☆    今日のこぼれ話☆

キリン一番搾りのツートンを飲んだ人、いますか?

とても興味がありますね。

スーパーでもキットが販売されていますが、1600円もするのがネック。

買うとしたら、試飲してからですね。

これこそ、試飲販売すればいいのに。