パン屋の店内by courtesy of Will

※ルビアンとは関係がありません。

 

前回は、阪急ベーカリーを取り上げましたが、今回は阪神百貨店のベーカリーについて。阪神梅田店のベーカリーと言えば、ルビアンが代表格でしょうか。実際には、他にも常設2店舗、催事1店舗あるのですが、立地・店舗面積からして一番集客力のあるのはルビアンです。

 

そのルビアンで一番込み合う時間帯が閉店近くであり、その時にパンのセットが525円で販売されます。このパンセットの販売が開始されると、その場はたちまち戦場に。デパ地下でこれだけ人が殺到するパン屋は、他にはないと思います。行列ができるお店はあっても、バーゲン会場のように人が我先に買い物を行う光景は、ここ以外には思い浮かびません。それだけお得なセットなのですが、実はルビアンにとってもこのセット販売は得なのではないでしょうか。その理由は、

 

レジでの決済・包装が楽だから

 

です。

 

通常のパンは、パン一つ一つの価格が異なるので、それぞれレジに打ち込む必要があります。一方、ルビアンの525円パンセットは、525円を打ち込むだけ。パンセットには、パンが4~5個ほど入っているので、レジに打ち込む回数=レジに打ち込むにかかる時間は、1/5~1/4に減ります。これは、オペレーションコストの大きな削減になります。

 

さらに、パンセットはすでにナイロンで包装済み。そのため、レジでは改めて包装する必要はありません。(手提げ袋に入れるぐらい)一方、通常のパンの場合、レジに価格を打ち込む時に、一個ずつ包装する必要があります。これもレジ打ち込み同様に、包装時間が1/5~1/4に削減できます。

 

つまり、ルビアンは、売れ残り(?)のパンのセットを525円という格安価格で販売する一方で、決済・包装のオペレーションコストを1/4~1/5に削減できるのです。人件費が上昇していることを考えると、このコスト削減は無視できないのではないでしょうか。525円のパンセットは、値引き商品であり一見利益率を下げる要因にありそうですが、オペレーションを考えると、意外に利益率を押し上げているのかもしれません。

 

☆今日のまとめ☆

阪神梅田店のルビアンの525円パンセットは、値引き商品であるため、大きな集客を生み出している。

一見、値引きによって利益率を下げているようにみえるかもしれない。

しかし、セット販売することによって、レジ決済・包装のオペレーションコストは削減できる。

意外に利益貢献している可能性がある。

 

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☆  今日のこぼれ話☆

今回もオペレーションに注目してみました。

商品の差別化が難しい商材では、オペレーションコストをうまく下げることで、競争優位を勝ち取ることができるのでしょう。