ホテルプラザ神戸のおせちチラシホテルプラザ神戸のおせち

先月、ホテルのおせちチラシが同日に2つも入りました。もちろん、別々のホテル。昨年の実績を調べたところ、昨年もホテルのおせちチラシは折り込まれていましたが、11月に入ってから。よって、今年は前倒しされたわけですが、それだけおせちが売れると判断したからでしょうか。

チラシの主は、ポートピアホテルとホテルプラザ神戸。このうち、異彩を放っていたのが、ホテルプラザ神戸のチラシです。ポートピアホテルの方は、百貨店のおせちカタログ同様、数種類の商品を全体写真と説明・価格ともに掲載されています。一方のホテルプラザ神戸の方は、

一種類のみ

全体写真とおせち内各料理の写真を掲載

という、ポートピアホテルと対照的な内容となっていました。ポイントは、

各料理の写真を掲載

した点。これは、百貨店やスーパーにもないレイアウトなのです。

ホテルプラザ神戸のおせち各料理写真

各料理を掲載することは、大きなデメリットを伴います。それは、その分コストが増えるという点に他なりません。紙媒体ゆえに、全体写真だけでなく各料理を掲載すると、その分スペースが必要となります。その結果、掲載できるおせちの種類を減らす必要が生じるかもしれません。もしくは、紙面を増やさなければなりません。ホテルプラザ神戸は、種類を減らすという方を選んだことになります。また、各料理の写真撮影をプロに頼めば、その分コストがかかります。

にもかかわらず、ホテルプラザ神戸が各料理の写真を掲載したのは、どのような料理が入っているのかをもっと詳しく知りたいという、消費者の要望が強かったのかもしれません。また、各料理の写真を見ると、より美味しく感じられ、購買確率が高まると判断したのかもしれません。いずれにせよ、各料理の写真をコストを掛けてまで掲載した方が、売上が増えると判断したことは間違いないのです。

このホテルプラザ神戸の工夫からわかるのは、より納得して買い物をしたいという消費者ニーズ。特に、おせち料理のような単価の高い商品の場合は、失敗したくない気持ちがより強くなるもの。ネット通販専業企業が、実店舗を作るのも、より納得して買い物をしたい消費者ニーズを満たそうとするためです。逆に言えば、より納得してもらえなければ商品が売れなくなっているのかもしれません。

百貨店・スーパー・ホテル・飲食店はもちろん、弁当チェーンや総菜店まで販売するおせち料理も、単に見た目や価格だけでなく、中身をより詳しく知らせなければ、売れなくなっているのかもしれません。さらにこの傾向が進めば、おせちの試食サービスが始まっても不思議ではないのです。中身や見た目では特徴を出しにくくなったおせちが、サービス面で差別化する日が来るかもしれません。

 

☆今日のまとめ☆

ホテルプラザ神戸が、おせちチラシで、おせちに含まれる各料理の写真を掲載したのは、より納得して買い物をしたい消費者ニーズを察知したからではないか。

見た目や中身で差別化しにくくなったおせちだからこそ、サービス面で競う日が来るかもしれない。

 

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☆  今日のこぼれ話☆

チラシやカタログのおせちに心動かされることはほとんどないのですが、ホテルプラザ神戸の各料理写真を見て、食べたくなりました。

このおせち、ワインと合いそう。