【消費増税】「本体184円税込198円」の衝撃
消費増税が実施されました。5%が8%になり、税込み価格における値上げ率は3%弱。この数字だけ見ると、さほど割高感がないように思えます。しかし、8%実施日4月1日のチラシを見て、今回の増税の重みを実感しました。
私が見たのは、グルメシティ(ダイエー系スーパー)のチラシ。毎月1日は一の市を行うので、チラシを折り込みます。今日のチラシから本体価格と税込み価格を併記するようになったのですが、その価格差を見ると、重税感がかなり大きく感じるのです。
例えば、
スナップえんどう200g 本体価格184円税込198円
北海道産牛肉肩ロースうすぎり100gあたり 本体価格276円税込298円
の場合、税額はいずれも二桁(10円以上)になっています。つまり、牛肉100g購入するのに、消費税として10円以上支払っていることが容易にわかります。もちろん、税率が8%になったのだから、本体価格125円以上の商品を購入した場合、10円以上の消費税を支払うことは当たり前のこと。しかし、頭で考えると当然のことが、目の前に数字で示されると、突如として重税感が増すのです。
ちなみに、前回のグルメシティのチラシに掲載された同価格帯商品は、
玉ねぎ1袋5コ 税込198円
サーモントラウト(養殖)刺身用100g 税込278円
と表記され、負担する税額がいくらになるのかは、計算しなければわかりません。直感的には、重税感はほとんど無いのです。
この違いは、価格表示にあります。本体価格の表示ができるようになったのは、政府による特例によるものであり、その背景には流通側の要望があります。つまり、本体価格を表記することで、値上げ感を無くしたいという要望です。しかし、本体価格を表記することによって、結果的に増税の重みが増す恐れがあります。私が思っている以上に、消費増税による消費への悪影響は大きいかもしれません。
☆今日のまとめ☆
値上げイメージを避けるために採用される本体価格表示であるが、税込価格を併記することで、逆に重税感が増す恐れがある。
WSJを読むには、基本的な英単語を知っていなければなりません
☆ 今日のこぼれ話☆
日経新聞を読んでいると、消費増税の影響は3ヶ月程度で収まるという記事を多く見受けます。
これを鵜呑みにするのは、ちょっと危険と思いますよ。