消費増税・価格競争激化で、販促方法はどのように変わるか?
By mtsofan
※「アメリカ経済事情」に関しては、サイト「ウォール・ストリート・ジャーナルから見た起業のヒント」にて更新しております。今後、ryotarotakao.comでの更新は行いません。
最近、価格競争が激しくなってきたように感じます。特にスーパーに行くと、特売時の値段に驚かされます。ダイエーの金曜5%引きも、この驚きの一つです。
この原因は、もちろん
売行きがよろしくないから
でしょう。売れないから、安くする。競合店にお客さんを取られないように、安くする。競合店が安くしたら、さらに安くする。こういうスパイラルに入りそうな予感がします。
この売行きの悪さは、消費増税の決定と関係がないはずはありません。みなさん、財布の紐が固くなったんでしょう、きっと。消費税率がどのようなスケジュールで上がるかがわかったので、それに合わせて節約を始めているのでしょう。消費増税によって年金不安がなくなったのならまだしも、年金不安は全く解消されていません。日本国債の破綻が先送りされたに過ぎません。消費者が節約に走るのに、疑問はありません。
一方で、原材料価格の上昇も気がかりな要因です。これは、製造コストの上昇を引き起こし、通常ならば価格上昇に結びつきます。しかし、上記の通り、消費者の節約志向・低価格志向は相当強い。さらに強くなっていくんでしょう。この場合考えられることとしては、
NB商品の値上げ→これまで買っていたNB商品をやめて、PB商品を買うようになる
という現象。2008年にも同じ現象が起こりました。当時も原材料価格が上昇し、商品の値上げラッシュが起こりました。その結果、PB商品が脚光を浴び、売上が急上昇。同じ事が起こりそうです。
さらに、スーパー側としては、
人口減少→胃袋減少→販売数量の減少・販売金額の減少
の影響は免れず、既存店売上の減少は必至。ならば、利益金額を増やすために、より利益率の高いPB商品の販売数量・販売金額を増やそうとしても、不思議ではありません。その結果、NB商品の売上は減少を余儀なくされます。売行きの悪い商品は棚から撤去されるかもしれません。
何が言いたいかというと、
このまま何もしなければ、自然とNB商品の売上は落ち、棚から消えていく
ということ。売場で値下げしても、従来ほどの販売数量増加は望めないでしょう。かといって、数量減で稼働率が下がると、製造コストは逆にアップしていまいます。
では、どうすればいいのか?
大量生産凡庸商品から少量生産付加価値商品へのシフト
リピーター・ファンの獲得・維持
に尽きるかと思います。そして、そのためには、
売場以外での消費者コミュニケーション(情報発信・交換)
が必要になるのではないでしょうか。
一方、消費者としても、価格で比較するのは、スーパーで購入する食料品・酒類の情報が不足しているからかもしれません。主婦に人気の雑誌・Mart(マート)で紹介された商品が売れていることを考えると、情報さえうまく伝われば、価格が高くとも売れる確率は高いのではないでしょうか。考えてみれば、飲食店を紹介する雑誌やクーポン付きフリーペーパーはあっても、食品・酒類を紹介する媒体はありません。ネットがいいのか、紙がいいのか、それとも動画がいいのかは、わかりません。ただ、食品・酒類の販促方法が、
売場から売場以外でのコミュニケーションに移行
するように思えてなりません。
☆今日のまとめ☆
消費増税・価格競争激化は、NB商品の売上減少・PB商品の売上拡大を招くだろう。
その結果、NB商品の取扱い自体が減るかもしれない。
NB商品にて高単価の付加価値商品へのシフトを考えれば、売場以外の消費者コミュニケーションが求められるように思える。
☆What to EAT Yesterday☆
スーパーで売っている普通のチルドピザですが、これが美味しいんです。
忙しい日の夜ご飯の定番。
冷蔵庫備蓄品の常連です。
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☆今日のこぼれ話☆
ボイジャー・オブ・ザ・シーズが、本日出港しました。
六甲アイランドからも見えたのですが、その大きさには驚き。
次は9月に来るので、間近で見ようかと考えています。
☆昨日の目標→その結果☆
◎ 朝6時に起きる→☓
◎ 毎日情報を発信する→◯
◎毎日仕事以外の人に話掛ける→◯
◎腕立て・腹筋30回→◯
◎自宅のある12階まで歩いて登る、または自転車を30分以上漕ぐ→☓
◎部屋や家の掃除をする→◯
◎営業日誌を付ける→☓