和saiの国人気が教えてくれる、デザインと人件費の関係

美味しそうなおせち

前回、阪急うめだ本店にオープンした和saiの国が人気を呼んでいることを取り上げました。その現場で気づいたのですが、デザインは接客を省く役割があるのではないかと。

デパ地下だけに、和saiの国の周りにも多くの総菜店があるのですが、そのほとんどは、注文後ショーケースに盛られた総菜を取り分けるスタイルです。取り分けることは、一種の接客であり、このサービス料が付加されるので、デパ地下の総菜はスーパーなどで販売される総菜よりも割高なのです。その場で盛り付けることによって、総菜がより新鮮に感じるので、デパ地下ユーザーは高くても購入するのでしょう。(もちろん、美味しいという理由が高くても買う一番大きな理由とは思いますが。)

一方、和saiの国では、その場で盛り付けるのではなく、事前にボックスに詰められた弁当や総菜が販売されています。上のロジックから考えると、盛り付けという接客が省かれているので、和saiの国の総菜は他の総菜店よりも付加価値は小さくなり、割安に販売しなければ売れないことになります。しかし、現実は、決して割安ではありません。ポーションが若干小さい分だけ単価は比較的低いかもしれませんが、明確に安いわけではありません。実際、単価の低さもウリにはしておらず、デザインとヘルシーさで差別化しています。

ヘルシーさをウリにした総菜は、阪急うめだ本店のデパ地下の他の店舗でも販売されていることを考えれば、和saiの国はデザイン性を高めることにより、接客を省くことに成功したと考えられるのではないでしょうか。デザイン性の高いパッケージを採用することで、盛り付けという接客を省略しても、同等の付加価値を提供しているのです。人件費高騰に悩む店舗ビジネスが増える中、デザインで接客を代替した和saiの国のやり方は、大いに参考になることでしょう。

☆今日のまとめ☆

和saiの国は、デザイン性の高いパッケージを採用することにより、接客を省いても同等の付加価値を提供することに成功したのではないか。

ならば、高騰する人件費削減のためには、デザイン性を高めればいいことになる。

 

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☆  今日のこぼれ話☆

マスコミ情報・ネット情報を見ても、人材不足は相当深刻化しているようです。

特に、東京はひどいみたいですね。

一方で働きたいシニア層はいるわけで、うまくやればこのギャップは埋まりそうに思えてなりません。

 

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