レシピ本by courtesy of Jamie

日経新聞の消費欄に、とても興味深い記事が掲載されていました。

料理のレシピ本など、食に関する2000冊以上が並ぶ書店の一角にあるのは、調理スペース。この日は薬膳料理を学ぶ講座が開かれた。参加者は20~30代 を中心とした6人の女性。1時間ほどかけてヨモギを練りこんだ薄餅で、キクラゲなどの具材を包んだ「春餅」など3品目の料理を作った。(2014年1月21日付 日経新聞朝刊)

ここは、食の専門書店のCOOK COOP BOOK(クック・コープ・ブック)。単に食関連の書籍を販売するだけではなく、料理教室も行っているようです。料理教室も行うことで、食への関心を高め、書籍販売につなげようという考えです。

料理教室を行う理由は、他にもあります。それは、ショールーミングの回避と収益の獲得です。単に本を売っているだけでは、アマゾンなどのネット通販に流れてしまいます。特に、書籍は定価販売の商材なので、どこで買っても価格は同じ。ならば、普通の人なら、自宅まで運んでくれる通販サイト、またポイントが貯まるサイトで購入しようと考えるもの。その結果、クック・コープ・ブックは、ショールームと化してしまい、収益を上げることができません。そこで、書籍販売以外の収益として、料理教室を行うのです。また、料理教室を行うことで、ついで買いを促せ、ショールーミングを回避できます。

消費者ニーズの観点から考えると、クック・コープ・ブックが生まれた背景がわかります。

【消費者ニーズから考えたクック・コープ・ブックが生まれた背景】

[1]    支出先がモノからコトへのシフト

[2]    よりわかりやすい

1は、大抵のモノをすでに持っている中、支出先としてコト消費が増加しています。この最たるものが、旅行。特に、シニア層にはこの傾向が強いようです。そのため、レシピ本よりも、調理体験・技術取得の方が、より財布の紐が緩くなります。

2は、レシピ本の競合品は、無料のレシピサイト。ただし、レシピサイトは、素人が投稿した物が多く、またプロのレシピでも、サイトに掲載されたレシピを見ただけで、うまくできるとは限りません。一方、料理教室では、その場で調理方法を目にでき、さらにわからなければその場で質問できます。わかりやすさという点では、圧倒的に料理教室の方が優るのです。

クック・コープ・ブックが成功するかどうかはわかりませんが、消費者ニーズを捉えていることは間違いありません。小売の未来形を示しているように思えます。

 

☆今日のまとめ☆

クック・コープ・ブックは、書籍販売と料理教室を併設することにより、ショールーミング回避と収益機会の獲得を目指すことができる。

消費者ニーズから考えれば、コト消費の拡大やわかりやすさへの選好を捉えている。

小売の未来形と言っていいのではないか。

 

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☆  今日のこぼれ話☆

久しぶりにイケアに行ったのですが、平日は空いてていいですね。

同じ買うなら、ゆっくり見れる平日がおすすめです。

夜九時まで開いていますし。