シニア層を集客したいなら、クレープ店よりおはぎ店?
Photo:ohagi By framboise
先日、神戸大丸のデパ地下に行ったところ、期間限定の北海道物産展が行われていました。物産展と言っても、催事場で行われる大規模なものではなく、デパ地下で行われる数店舗だけを集めた小規模なもの。神戸大丸は、エスカレーターを降りた目の前に、期間限定店舗を集めたスペースがあります。クリスマスにはクリスマスケーキを売り、バレンタインにはチョコを売る場所です。
今回そこで見つけたのが、おはぎ。同じスペースで販売する他の店舗・商材が集客・販売に苦戦している一方で、おはぎには行列が。まぁ、2・3組の行列ですが、明らかにその時点では一番売れていたのが、おはぎでした。
その客層を見ると、すべてシニア層。平日でしたが、男性も列を成していました。それほど、おはぎはシニア層に人気なのです。
ならば、このおはぎを他の食品小売店でも売ればいいのですが、実際スーパーでは販売しています。ただし、販売されている商品が数種類あるので、おはぎはそれなりに売上の取れるようですが、如何せん他の常温和スイーツと一緒に並べられているので、売り場に埋もれているのも事実。単に棚に並べるだけでは、百貨店で見られたような集客力は期待できないようです。
この百貨店とスーパーのおはぎの違いは、実演があるかどうか。その場で作っているから、食欲が掻き立てられるのでしょう。ならば、スーパーでも実演型の販売をすればいいことになります。例えば、スーパーの敷地内のクレープ店が、シニア時代にはおはぎ店であっても不思議ではないのです。シニア層を集客したいなら、その場で作って販売するおはぎ店をテナントに入れた方がいいかもしれません。
問題点は、単価の低さ。おはぎを含めた持ち帰りスイーツの売れ筋価格帯は、200円以下。一方のクレープは、その1.5~2倍の単価です。単価が低いからといって、大量に販売できる商品でもないので、セット販売やプレミアム商品など単価を引き上げる仕掛けが必要になります。
☆ 今日のまとめ☆
1個200円以下のおはぎは、シニア層を集客する力がある。
ただし、その場で作って販売する必要がある。
また、セット販売やプレミアム商品など、単価を引き上げる仕掛けもいる。
WSJを読むには、基本的な英単語を知っていなければなりません
☆ 今日のこぼれ話☆
そういう私は、まだおはぎを食べられるほど大人ではありません。
大福餅は、その美味しさが最近わかるようになりましたが。