CoCo壱番屋がイベントでの飲食需要に目を付けた理由
前回は、CoCo壱番屋が新規顧客獲得のために、出張販売に力を入れていることを取り上げました。その甲斐もあってか、既存店客数は1年以上プラスを維持しています。この成功事例を何とか他に活かせないかと考えたところ、CoCo壱番屋が出張販売に成功していることにぶち当たりました。つまり、CoCo壱番屋はイベントでのカレーの出張販売がうまくいっているからこそ、店舗への集客につながっているのです。
では、なぜイベント会場でCoCo壱番屋のカレーは売れるのか?それは、
これまでイベント会場では不本意な飲食物を買わざるを得なかったから
ではないかと思うのです。例えば、昔のスキー場の場合、ランチで食べるとしたら、カレーかラーメンぐらいしか選択肢はありませんでした。しかも、その価格は1000円近くし、その品質(美味しさ)と比べると割高感満載だったと記憶しています。不本意な買物をしなければならない環境に、ブランド力のある飲食チェーンが専門性の高いメニューを提供すれば、通常の店舗よりも売れる確率は高くなります。CoCo壱番屋は、イベントの飲食需要という戦い易い隙間市場を見つけ出すことによって、単にその場での利益だけではなく、店舗集客につながる新規顧客開拓も目指しているのでしょう。
「不本意な購入を余儀なくされている市場」は、参入余地があるので、今後注目したいですね。
☆今日のまとめ☆
CoCo壱番屋がイベントの飲食需要に目を付けたのは、不本意な購入を余儀なくされている市場だから。
WSJを読むには、基本的な英単語を知っていなければなりません
- 今日のこぼれ話☆
六甲アイランドのイベントを見る限り、イベントの飲食も専門化が進んでいるように思えます。
ただ、企業名やブランド名を明記する出店者は少ないので、食の安全・安心面においてまだまだ不安があるのも事実です。