【梅田阪急ワインフェア】ワインとチーズのマリアージュ講座が満席だった理由
先週末に阪急うめだ本店に行ったところ、ワインフェアが開催されていました。最近ワインを飲む機会がめっきり減り、ワインサイトの更新もストップしているほど。実は、何ヶ月かぶりにアメリカのカベルネ・ソーヴィニヨン(赤ワイン)を飲んだのですが、やはり美味しいですね。日本酒もいいけど、このクリスマスシーズンはワインがぴったりです。
そのワインフェアで、一際人気だったのが、ワインセミナー。10人ほどの少人数スタイルの無料セミナーで、ワインやそのマリアージュが学べるというもの。受付の人に聞くと、整理券を配るほどの盛況ぶりで、余裕を持って行かないと参加できないようです。たまたま私が訪れた時実施されていたのは、ワインとチーズのマリアージュ講座。クリスマスシーズンにぴったりの組み合わせであり、なかなか飲み比べ・食べ比べできない食材ということも関係してか、満員御礼でした。
一方、他の各インポーターの試飲ブースは、それほど人が多いわけではありません。阪神百貨店のワインフェアと比較すると、かなり少ないと感じるほど。ゆっくり試飲・買物ができるというメリットありますが、阪神ワインフェアのあの独特なお祭り感はほとんどありません。客層の違いもあるかもしれません。
そう集客が多くないワインフェアで、ワイン講座だけ満席なのはなぜなのか?一番大きな理由は、
無料だから
でしょう。無料でワインとチーズが座って試飲・試食でき、しかも専門家のレクチャーを受けることができる。これは魅力です。
座ってゆったりと講義を聞けるから
という理由も意外に大きいのかもしれません。確か、阪神の場合は、比較的大人数で立ち見スタイル。特に高齢者にとっては、「座って」何かができることは魅力的でしょう。
では、有料ならば成り立たないかと言えば、そうとも言えないと思います。ワイン売場でワインの銘柄説明を聞くことはできますし、チーズ売場でチーズの違いを聞くことも可能です。しかし、どのチーズとどのワインが合うのかについては、よっぽど売場の連携が進んでいない限り、難しい。百貨店でも、そのような提案を受けたことはほとんどありません。(「カベルネにはカマンベールが合う」という種類ごとの相性の説明はありますが)また、ワインとチーズの相性が売場で説明されても、そこには売り込み臭が漂っている場合が多いというのが、現実でしょうか。
その点、今回のマリアージュ講座では、購入する必要はありません。説明を聞いて、試飲・試食して実際に感じるだけです。集客は難しくなるでしょうが、有料にしても十分成立すると私は感じます。
何が言いたいかというと、それほど
グルメに関する好奇心を持つ人が多い
ということです。どれぐらいの割合の人がグルメに関心を持っているかは調査していませんが、お笑いのテレビ番組がグルメメインになっていたり、どんどん新しいグルメアプリが生まれたり、などを見ると、グルメへの関心はまだまだ高い。いや、より高まっているとも言えます。
一方で、単にグルメ関連商品を並べただけでは、売れないのも現実。価格を下げても、そう売上数量が伸びるわけではありません。このあたりは、ターゲット層の違いも関係するでしょうが、グルメの関心を掻き立てる努力をしているかどうかが、グルメ市場の勝ち組になる秘訣のようにつくづく感じます。
☆今日のまとめ☆
阪急のワインフェアのワイン講座は、フェア全体の集客と比べて、大いに盛り上がっていた。
その一番の理由は無料だからであるが、グルメに関する好奇心を掻き立てる企画だったという点も大きな理由ではないか。
WSJを読むには、基本的な英単語を知っていなければなりません
- 今日のこぼれ話☆
この時期、クリスマスプレゼントにいつも悩みます。
ありきたりのものじゃつまらないし、かといってそう費用を掛けられないし。
こういう時、自分で作れる人が羨ましい。