【WSJスピンオフ】米マクドナルド再建策、商品絞り込みはどの業界にもあてはまる?

ビックマックの期間限定価格

 

先日のWSJメルマガで、米マクドナルド再建策に関する記事を取り上げました。

 

【845号】米マクドナルドは本当にオワコンなのか?

 

 

この記事で記事の著者が提案しているのが、メニューの絞り込み。消費者のヘルシー志向の取り込みや競合対策で、米マクドナルドのメニューが肥大化しているようです。その結果、コスト増大や物流・品質管理面の問題が起こり、顧客満足度の低下を招き、業績不振に陥っているのです。一方で、消費者ニーズの多様化が進む一方で、消費者は利用する店舗・企業を使い分けています。例えば、時間がない時はコンビニや小型スーパーで買い物をし、週末ゆったりしたい時は百貨店で買い物をするように。ならば、企業は専門性を高めた方がいい。マクドナルドなら、ヘルシーさを全面に出したラップよりも、ハンバーガーとフライドポテトをブラッシュする方がいいのです。これは日本のGMSが、「何でもあるけど欲しいものがない」と言われているのに似ていますね。

 

このメニュー絞り込みは、外食以外の業界でも言えるかもしれません。例えば、スーパーマーケット。つくづく思うのですが、三ノ宮にある阪急オアシス神戸旭通店ほどの大きさがあれば、日常使いのスーパーとしては十分じゃないかと。店舗が小さい分、品揃えに乏しいと言えばそうですが、厳選しているとも言えます。実際、店内を回遊してみると、小さい分手早く買い物を済ませることができるのですね。しかも、品揃えも必要十分かと。近くにあるダイエー三宮店とは、対照的です。(ダイエーはGMS、阪急オアシスはSMという違いはありますが。)

 

家電量販店でも同じ。土曜日に必ず入る新聞折込チラシに、ヤマダ電機があります。そのチラシは、もう商品でびっしり。所狭しと並べてあり、掲載商品数を最大化したいのか、小さな画像・文字で掲載されているので、探すのに一苦労するほど。一方、たまにチラシに折り込まれるのが、ジャパネットたかた。ジャパネットのチラシの掲載商品数は、10個もないんじゃないでしょうか。その分、各商品の画像は大きく、説明は大きな文字でわかりやすくされています。テレビ・ラジオ通販を文字に置き換えた感じです。特売商品と価格で売るヤマダ電機と、厳選した商品をじっくり売るジャパネットたかた。業績を比較すると、過去最高益のジャパネットたかたに対し、ヤマダ電機は減益傾向。通販専業と実店舗という違いはありますが、この両極端な業績は見逃せません。

 

もう、「品揃えが豊富=価値」という方程式が成り立たないのかもしれません。際限なく商品を並べられるネット通販の影響も大きいでしょう。品揃えで勝負する企業ばかりの業界なら、逆に商品を絞り込んだ方が勝てるかもしれません。

 

☆今日のまとめ☆

米マクドナルド再建策として提案されるのが、メニューの絞り込み。絞り込むことで、コアな商品に注力することで、多様化する消費者ニーズに答えられる。また、コスト削減・管理の簡便化というメリットもある。

商品絞り込みは、他業界でもメリットになるのではないか。

品揃えが価値の時代が、そろそろ終わるのかもしれない。

 

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  • 今日のこぼれ話☆

商品絞り込みと言えば、鳥貴族もそう。

鳥貴族については、次回取り上げたいと思います。

 

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