UCCの1杯1000円コーヒーを買うのは誰?
少し前の新聞に、高級コーヒーに関する記事が掲載されていました。
コーヒー大手が高価格帯のカフェチェーンや豆の販売に力を入れている。UCCホールディングス(HD)は1杯1000円前後のコーヒーを出す専門店チェー ンの出店を始める。キーコーヒーはホテルのラウンジなどに高級豆を拡販する。コンビニコーヒーが存在感を増すなか、専業ならではの高付加価値商品でシニア 層などを開拓する。(2015年1月21日付 日経新聞朝刊)
アメリカで人気のサードウェーブコーヒーが、日本にも上陸するようですね。確か、ブルーボトルと言ったかなぁ。ブルーボトルコーヒー上陸をきっかけに、コーヒー業界も高単価商品の販売に力を入れるのでしょうか。
さて、1000円という価格、誰が買うのか。ちなみに、各チェーンのブレンド・ドリップコーヒーの価格は、
スターバックス 302円
タリーズ 310円
ドトール 220円
上島珈琲店 360円
珈琲館 480円
星乃珈琲店 420円
コメダ珈琲店 420円
※すべて税込み
なので、1000円という価格はカフェチェーンのコーヒーの2杯~4杯になります。かなり割高ですね。
ちなみに、シティホテルのコーヒーは、カフェチェーンよりも概して高いです。例えば、京王プラザホテル東京の場合、コーヒーの価格は930円。これには消費税とサービス料金も含まれています。それでも、1000円しないのです。1杯1000円のコーヒーがいかに高いかがわかります。
では、この1000円コーヒーは売れるのか?あくまで推測ですが、それなりに売れると思います。ある一定の層にニーズがあるでしょう。1000円払ってまでと思われますが、逆に言うと1000円払ってまでコーヒーを飲める層しか、来店しないはず。つまり、コーヒー1杯を1000円で売るお店には、限られた層しか集まらないのです。うるさいということはないでしょう。カリカリ仕事をする人も、ほとんど利用しないでしょう。コーヒーを飲む以外何か作業をするにしても、せいぜい読書程度と思われます。そんな環境こそが、1000円の価値があるのではないかと思うのです。
そう思うのは、マクドナルドで100円のコーヒーを飲んでいた時に、失敗したと感じたから。中高生が多すぎて、店内がかなり騒がしく感じました。ならば、もう100円・200円出して、もっと静かな環境でコーヒーを味わえるお店にすればよかった、と後悔したものです。
限られた層しか集まらない静かな環境で、しかも美味しいコーヒーが飲めるとすれば、1000円なんて安いかもしれません。コーヒーではなく、空間を売っているとも言えますね。
☆今日のまとめ☆
1杯1000円のコーヒーは、限れたそうしか集まらない静かな環境で飲めると考えれば、安いかもしれない。
価格を上げることにより、それなりの層しか集まらず、それがウリになる。
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- 今日のこぼれ話☆
ちなみに、私は飲まないでしょうね。
コーヒーにうるさい人ではないですし、1000円出すなら美味しい物を食べたいかと。