ブロンコビリーというステーキレストランがあるようです。名古屋本社の上場企業であり、関西の店舗の最近オープンした滋賀県のみ。よって、私は利用したことがあります。そのブロンコビリーが、連続して最高益を記録したようです。

 

ステーキ店を運営するブロンコビリーは、2015年12月期に首都圏を中心に15店を出す計画を明らかにした。今期末の店舗数は100の大台に 乗る見通しだ。出店の拡大と既存店売上高の底上げで、今期の単独税引き利益は前期比28%増の15億円と予想しており、4期連続で過去最高益を更新する。(2015年1月19日付 日経MJ)

 

公式サイトや食べログの口コミを見る限り、ステーキに特化したファミレスのよう。ロイヤルホストなどファミレス復活の波に乗じているようにも思えますが、4年連続の最高益なので、ブロンコビリー独自の要因も大きいようです。ちなみに、過去5年間の収益推移を見ると、右肩上がりに伸びています。

 

実際に利用したことがないので、ブロンコビリーの公式サイト・口コミからブロンコビリーの好業績の要因を推測してみました。

 

【ブロンコビリーが連続最高益を達成した要因】

  1. 誰でも知っているが、自宅で調理が難しいステーキがメイン料理
  2. サラダバー・ご飯食べ放題などお得感あり
  3. ステーキ・ご飯で品質訴求
  4. 販促媒体を紙からネットに移行
  5. サイドメニュー販促を強化

 

ブロンコビリーの好業績は、既存店売上高に表れています。2013年の数字しかありませんが、1月~12月すべてプラス。既存店売上高を客数・客単価に因数分解すると、双方とも伸びていることがわかります。客単価は7・10・11月以外、客数は4月以外すべてプラス。客数がなかなか伸びない地方店舗が多い中で、この客数の伸びはかなり驚異的だと言えます。

 

1・2は、客数増の要因と言えるでしょう。飲食店を見ていると常々思うのですが、奇をてらった珍しい料理よりも、誰でも知っている料理をメインで扱った方が、売上は比較的いいようです。消費者が高齢化して、それだけ保守的になっているのかもしれません。さらに、ステーキは、自宅で簡単で調理できそうで、焼くのが難しい料理。外食機会の多い料理なのです。2のサラダバー・ご飯食べ放題は、必ずお腹がいっぱいになれるという保証のようなもの。失敗リスクをある程度低減する効果があります。

 

サラダバー・ご飯食べ放題ならば、ほとんどのステーキファミレスで実施しています。その中でブロンコビリーが差別化しているのは、3の品質面です。ステーキの品質のみならず、ご飯は「魚沼産コシヒカリ」を「大かまど炊き」で提供しており、食べ放題のご飯の美味しさも訴求しています。ちなみに、競合するステーキガスト・ステーキけん・ビッグボーイ・フォルクスには、米の銘柄・炊き方に関する情報開示・宣伝はありません。食べる量が減ったとは言え、主食であるご飯にはうるさい日本人は多いもの。メイン料理のみならず、ご飯の品質の高さを訴求する点こそ、ブロンコビリーの隠れた強みかもしれません。

 

さらに、単に産地によって品質の高さを伝えるのみならず、「炭焼き(ステーキ)」「大かまど(ご飯)」という、なんとなく美味しそうなイメージがある言葉を使っている点も、品質の高さが来店客・見込み客により伝わりやすい秘訣かもしれません。「どう伝えるか」は、スペック(実際の品質)と同等に重要であることを教えてくれます。

 

4は、原材料コスト・人件費が上昇する中、利益拡充に寄与します。5については、特にデザートの商品開発・提案販売を強化。客単価上昇の大きな要因と言えるでしょう。

 

何度も言いますが、ブロンコビリーを利用したことはなく、店舗を見たこともありません。だから、あくまで推測に過ぎないですが、ブロンコビリーの好業績は、

 

[商材選択]わかりやすく、外食機会の多いステーキを扱うから

[お得感]サラダバー・ご飯食べ放題でお得感があるから

[品質]競合が無視するが日本人がこだわるご飯の高品質を訴求しているから

[営業]サイドメニューなど販促・サービスに力を入れているから

 

という要因によるものと思われます。わざわざ自宅で食べるよりも高い料金を払うのだから、品質の高さは当たり前。一方で、郊外主体の店舗だけに、割安感も必要です。来店してもらえば、店内で積極的に商品(特にサイドメニュー)を売り込む。文章にすれば、ごく当たり前のことですが、これが出来る企業は意外に少なく、できる企業が業績を伸ばしているのではないでしょうか。

 

☆今日のまとめ☆

ブロンコビリーが連続で最高益を記録したのは、商材選択・お買い得感・品質の高さ・営業面に要因があるのではないか。

 

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  • 今日のこぼれ話☆

食べログの口コミを見る限り、平日でもウェイティングのある店舗が多いようです。

SC内のレストランでも平日は、ガラガラのお店が多い中、郊外独立店舗主体で待たなければ食べられないのは、驚きです。