種なし剥きやすいオレンジ・キューティーズBy pengrin™

 

◎本日のニュース

1)見出し
The Big War Over a Small Fruit
【出典】
http://goo.gl/xeI77

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2)要約
種なしで皮の剥きやすいマンダリンオレンジ・キューティーズが、
全米で人気を博している。従来のオレンジに興味を示さなかった
消費者も購入するほどで、オレンジの食べ方を変え、
マンダリンオレンジの代名詞にもなっている。

キューティーズを製造・販売するのは、
エバンス氏率いる企業サンパシフィックと
レズニック夫妻率いる企業パラマウントシトラスの合弁会社。
エバンス氏が生産・販売・物流を担当し、
レズニック夫妻が広告宣伝・マーケティングを担当する。
小さな子供でも簡単に食べられるというマーケティングメッセージ

を流し、
これが利便性を重視する風潮に合致し、チェーンストアを介して
販売されるようになった。

しかし、外部と内部両方で問題が生じている。外部の問題とは、
競争の激化である。通常のオレンジに比べて倍近くで売れて
利益が高いため、種なしで皮の剥きやすいマンダリンオレンジが
多く登場した。そのため、キューティーズのマーケティングコストは、
大きく上昇している。一方、内部問題としては、
エバンス氏とレズニック夫妻に亀裂が生じており、
キューティーズの商標利用に関して訴訟にまで発展している。

◎キーセンテンスとその翻訳
3)キーとなる英文
The groves make Mr. Evans the king of the Cuties, a brand of seedless,
sweet and easy-to-peel mandarin that is storming
the nation’s fruit aisles and changing eating habits that span generations.

4)キーとなる英文の和訳
エバンス氏はその果樹園経営によって、キューティーズの王様になった。
キューティーズとは、種なしで、甘くて皮が剥きやすいマンダリンオレンジ。
全米の果物売り場を席巻し、何十年も続いてきたオレンジの食習慣を変えつつある。

5)気になる単語・表現
grove名詞果樹園
peel他動詞剥く
storm他動詞(とりで・町など)を強襲[猛攻]する、攻略する
aisle名詞(店舗内の商品陳列棚間の)通路
span他動詞~に及ぶ、広がる

◎記事から読み取った今日のヒント
6)ビジネスのヒント
キューティーズが生まれたきっかけは、1999年の寒波。この寒波は、
カリフォルニアの柑橘類の収穫に大きな打撃を与えた。
この極端な気候に耐えられるようにするために、交配によって開発されたのが、
キューティーズである。開発を行ったのは、バーン・エバンス三世氏(Berne Evans ?)。
開発した新種を独占的に利用できる権利がエバンス氏にあった。
エバンス氏がこの新型マンダリンオレンジを生産・販売したら、
近所で最大の果樹園・ナッツ園を運営する大富豪・
レズニック夫妻(Lynda and Stewart Resnick)が、同じような商品を販売し、
資本力で負けることになりかねない。そこで、エバンス氏の
サンパシフィック(Sun Pacific)とレズニック夫妻の
パラマウントシトラス(Paramount Citrus)は、
共同で新型マンダリンオレンジの生産・販売をすることになった。

その後、この二社は反目しあい、その関係悪化は訴訟問題にまで
発展することになるが、注目したいのは、キューティーズが人気を得た理由やその経緯。

キューティーズが人気を得たのは、消費者の利便性に対する
ニーズを捉えたからである。キューティーズの特徴は、

種なし
皮が剥きやすい
小型

の3点。もちろん、マンダリンオレンジなので、
甘いのは言うまでもない。この特徴によって、

簡単に食べることができる
種を掃除する必要がない

という高い利便性が生まれる。この利便性の高さが、
大きなベネフィットとなり、消費者のニーズを満たすこととなる。
マンダリンオレンジは、従来から存在していた商品。この商品の、

種を吐き出すのが面倒くさい
皮が剥くのが大変
吐き出した種を掃除するのが面倒

という不満を解消することで、キューティーズは
マンダリンオレンジ市場のシェアを拡大することになった。

さらに、その売り方において、

赤ちゃんや小さな子供を持つ母親をターゲット

にしたことが大きな意味を持つようになる。こちらのサイトを見ると、
それがよくわかる。
http://cutieskids.com

アドレスに、kids(子供)という単語を入れるほど、
子供に焦点を当てている。キューティーズを説明するページ(ABOUT)は、

Cuties are healthy snacks for kids!

という文章で始まっている。訳すと、「キューティーズは、
子供のための健康なお菓子です。」となる。つまり、キューティーズは、
マンダリンオレンジであるが、その競合商品を

小さな子供が食べるお菓子

と設定している。例えば、キャンディーやチョコレートなど。
これらのお菓子との違いを

100%自然の商品なので体によい

とし、その大きな強みを訴えている。さらに、
小型・種なし・皮が剥きやすいことによって、
他のマンダリンオレンジとの違いも強調している。
これによって起こるのは、マンダリンオレンジの市場拡大。
母親が、従来お菓子を食べていた子供にキューティーズを与えることで、
マンダリンオレンジの消費量全体が拡大することになる。
キューティーズによって、マンダリンオレンジ市場が創造されたことになる。

キューティーズは、マンダリンオレンジの持つ不満を解消しただけではない。
これまで消費しなかった層(キューティーズで言えば小さな子供)
消費する機会を創造したからこそ、その人気が爆発したのではないだろうか。
ティッシュペーパーの代名詞にクリネックスが使われるがごとく、
マンダリンオレンジの代名詞としてキューティーズが使われるにまでなっているから、
その知名度・人気はスゴイ。

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《今回のヒントのまとめ》
1)小型・種なし・皮が剥きやすいマンダリンオレンジのキューティーズは、
全米のマンダリンオレンジ市場を席巻している。

2)その理由は、シェアを拡大するだけでなく、市場自体も
創造しているからである。「食べにくい」「種の掃除が面倒」という
マンダリンオレンジの不満を解消することで、
マンダリンオレンジ市場でのシェアを拡大している。

3)さらに、小さな子供が食べるお菓子を競合と設定することで、
これまでマンダリンオレンジを食べなかった小さな子供の消費を作り出し、
マンダリンオレンジ市場自体を拡大している。

4)キューティーズの成功は、単に既存商品の不満を解消するだけでなく、
市場を新たに創造したことにも起因するだろう。

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