兵庫県認証食品フェスティバル2012

 

※  「アメリカ経済事情」に関しては、サイト「ウォール・ストリート・ジャーナルから見た起業のヒント」にて更新しております。今後、ryotarotakao.comでは、メルマガには掲載しない内容を執筆する予定です。

 

11月4日に、六甲アイランドのファッションマートで開かれた兵庫県認証食品フェスティバル2012に行きました。このイベントを知ったのは、新聞折り込みチラシ。チラシがなかったら、全く気づきませんでした。

 

このイベントの特徴を一言で言えば、

 

食品展示会と即売会を合体させたもの

 

でしょうか。一見すると、法人向け(一般消費者は参加不可)の展示会のようですが、各社のブースでは商品の販売も行われています。週末・連休という休日に、わざわざ六甲アイランドまで来て出店するからでしょうか、各社熱心にPRされていました。その熱意には、頭が下がるほどです。

 

一方、各社ブースで購入する人はごく一部しかいない、という印象。食品だけあって、それほど単価が高いというわけではないですが、イベントへの参加目的が購入ではなく飲食の人が多いように感じました。実際、各社ブースで試食・試飲する人は大勢いました。また、ファッションマート前でのご当地グルメ屋台も、15時過ぎながらそれなりに集客がありました。

 

このイベントに参加して感じたのは、兵庫県認証食品が持つ問題点。それは、次の二点です。

 

【兵庫県認証食品の問題点】

[1]    購入するメリットがわかりにくい。

[2]    販売店が少ない。

 

1について、兵庫県認証食品のベネフィットは、安全・安心なのは、パンフレットを見ても明白です。ただそのベネフィットが、競合商品と比較されていないために、価格差分のメリットがあるのが、わかりにくいのです。美味しいというのは当たり前。安心・安全というのも、兵庫県認証食品なので当たり前。要は、他のNB商品に比べて、どれだけ安心・安全で、それがどれだけ美味しさや健康面にメリットがあるのか。これを明確に説明できている商品は、ほとんどなかったように思えます。残留農薬の基準が国の基準の1/10以下と言われても、ピンと来ないのです。

 

2について、試食したブースに担当者全員に、試食した商品が買える近くのお店を聞きました。すべての回答は、近くの販売店はなし、というもの。兵庫県認証食品フェスティバルには、イオンリテール・トーホー・関西スーパー・コープこうべ・マックスバリュ西日本というスーパーチェーンも出店されていましたが、小売との連携は全くありませんでした。(ブース担当者が知らなかっただけかもしれませんが。)せっかく、小売企業も出店しているのだから、連携して、イベント後の売上につなげて欲しかった。ちなみに、各小売企業のブースでは、米・農作物、インターネットチラシのPR,電子マネーカード販売、CSR活動報告・展示が行われ、兵庫県認証食品のPRをサポートというよりも、各企業が提供する商品(サービスを含む)のPR・販売に躍起になっていた、という印象です。

 

兵庫県認証食品という仕組みが生まれたのは、6次産業化を進めるため。6次産業化とは、次のように因数分解できます。

 

【6次産業化】

1次(農林水産物の生産)X2次(加工)X3次(流通・販売)=6次産業化

 

そして、県がこの6次産業化を進めるのは、県が持つ農林水産物という強みを生かして、付随産業を生み出し、消費者にまで浸透させ、最終的に企業収益の拡大による税収の拡大を目指しているからです。

 

今回のイベントを通じて、6次産業化における問題点が、なんとなくわかりました。それは、次の通り。

 

【6次産業化の問題点】

[3]3次(流通・販売)との連携がうまくいっていない

[4]1次・2次のプロセスにおけるさらなるコストダウン

 

3については、先ほどの2で述べた通り。ただ、流通・小売企業が、6次産業化に力を入れられないのは、その採算性が不明確だから。つまり、儲からない可能性が高いからです。

 

この点をクリアするのが、4になります。消費者のコスパ意識の高まりは、景気低迷の原因ではなく、恒常的なものだと思います。それだけ、価格と品質・ベネフィットにシビアになったのです。ならば、1次・2次プロセスにおいて、更なるコストダウンを行い、そのコストダウン分を価格に反映させることによって、消費者が手に取りやすい価格にする必要があるかと思います。大量生産型のNB商品と同等の価格にする必要はないですが、少なくとも、日々の買い物で負担なく購入できる程度の価格に抑える努力は必要かと思います。

 

新聞折り込みチラシを初めて見た時、即売に関する記載が全くなかったので、業者向けの展示会かと勘違いしました。チラシの内容・デザインなども含め、兵庫県認証食品は、改良余地のある仕組みだと思います。

☆今日のまとめ☆

兵庫県認証食品は、6次産業化のための仕組み。

その問題点は、購入するメリットがわかりにくいこと、流通・小売企業との連携がうまくいっていないことである。

1次・2次プロセスで更なるコストダウンすることにより、その問題点のハードルは下がるのではないか。

 

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☆  今日のこぼれ話☆

イベントでは、たくさん試食・試飲しました。

お昼時は、すごい人だったのではないでしょうか。

お腹空かせて行けば、よかったなぁ。

 

☆昨日の目標→その結果☆

投稿スケジュールに変動があるため、別の機会に公表します。

 

☆アニキ金本知憲の言葉☆

「『練習である程度できれば、試合になればそれ以上できる』と信じているからこそ、プレーするのは無理だと思われる状態でも出場する。」(『覚悟のすすめ』より)