ミスタードーナツ・ケンタッキーフライドチキンがイズミヤに臨時店舗を出す理由とは?
By 5thLuna
1月2日に、西宮ガーデンズに行った際に見つけたのが、ミスタードーナツとケンタッキーフライドチキンの店舗。どちらも、西宮ガーデンズにはテナント出店していません。なのに見つけたのは、臨時店舗を出店していたから。それも、スーパーのイズミヤ店内に出店していました。
イズミヤというと、日常的なスーパーであり、同じ西宮ガーデンズ内にある高級スーパーの成城石井や西宮阪急デパ地下ほどの特徴はありません。日常的なスーパーと言えども、大勢で食事をする機会のある年末年始は、飲み食いするものが多く消費される時期なので、それなりに集客があります。ということは、ミスタードーナツ・ケンタッキーフライドチキンが臨時出店したのは、
ミスタードーナツ・ケンタッキーフライドチキンがイズミヤの集客力を活用した
と考えることができます。
逆に、日常的なスーパーだからこそ、ショッピングセンター内では集客力が弱いとも言えます。だから、
イズミヤがミスタードーナツ・ケンタッキーフライドチキンの集客力を利用した
と考えることも可能でしょう。
いずれにしても、
ミスタードーナツ・ケンタッキーフライドチキンというブランドの認知度が高いからこそ臨時出店が可能になった
ということは間違いありません。通常店舗だけでは、これ以上売上を伸ばすことが難しくなったからこそ、臨時出店するのです。実際に既存店売上高を見てみると、ケンタッキーフライドチキンは、2012年4月からの8ヶ月で既存店売上高は97.3%。前年をオーバーしたのは、4・6・9月の3ヶ月しかありません。ミスタードーナツは、月次売上高データがあいので、数字ではわかりませんが、100円セールを多発しているところを見ると、既存店売上高は芳しくないと予測できます。既存店だけではもう売上拡大は見込めない。かといって、新規出店するとコストがかかる。だからこそ、集客が見込まれる時期・場所に、臨時出店するのだと思います。
臨時出店で思い出すのは、百貨店で行われる物産展や各地域で行われるイベント(例えば、お祭りなど)そこで出店するのは、主に中小企業であり、知名度はさほど高くありません。その中小企業の市場に、今後ミスタードーナツやケンタッキーフライドチキンが参入することは十分考えられます。そういえば、昨年のクリスマスに、大丸神戸店のデパ地下にケンタッキーフライドチキンが臨時出店していました。六甲アイランドのイベントには、ほぼ毎回ココ壱番屋が出店しています。知名度の高いファストフード店が、コストの掛かる新規出店から効率的に稼げる臨時店舗に力を入れるようになるのではないでしょうか。
☆ 今日のまとめ☆
西宮ガーデンズのイズミヤに、ミスタードーナツ・ケンタッキーフライドチキンが臨時出店していたのは、売れる時期・場所で効率的に売上を上げるためではないか。
既存店が振るわず、コストの掛かる新規出店も割に合わないとなれば、効率的に稼げる臨時出店に、ファストフードチェーンが力を入れるようになるかもしれない。
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☆ 今日のこぼれ話☆
で、イズミヤのミスタードーナツ・ケンタッキーフライドチキンの臨時店舗には、行列が出来ていました。
節約志向が高まると、馴染みのあるブランドに流れることを実感しました。
☆サイゼリア創業者 正垣泰彦の言葉☆
「仕事を増やし続けることはできないと悟り、負担担っている仕事は一度、エイヤでやめてみるべきだ。」
(『おいしいから売れるのではない 売れているから美味しい料理だ』より)
※創業者・経営者・商売人の心に残る言葉、元気になる言葉を紹介しています。