阪急うめだ本店のザ・バーH&Sがハイボールの販売をやめた理由とは?
By Yelp.com
先日、阪急うめだ本店のワールドフードマーケットがリニューアルしたことについて、取り上げました。ワールドフードマーケットには、ワインバーのザ・バーH&Sがあるのですが、こちらも場所とメニューに変更がありました。
場所は、入り口近くから、ワイン売り場の真正面・惣菜売場の中に移動しており、よりゆっくりワインを楽しめることができます。そして、メニューには、大きな変更があり、ハイボールの販売がなくなっていました。以前は、ハイボールを約100円(111円だったかもしれませんが)から販売しており、この値頃感にかなりインパクトがありました。この低価格メニューを無くすだけでなく、ハイボール自体をやめたのですから、専門ワインバーとして位置づけられたことになります。
そこで、なぜハイボールをやめたのかについて、考えてみたいと思います。
【阪急うめだ本店がバーのH&Sでハイボールをやめた理由】
[1] オペレーションにコストがかかるから
[2] モノの販売につながらないから
1について、ハイボールはグラスワインよりも、作るのに手間がかかります。グラスに氷・ウィスキーを入れ、そして炭酸水を流し込みます。その後、マドラーで混ぜて、提供されます。一方、グラスワインは、グラスにワインを入れるだけ。このオペレーションの違いが、コストの差として表れます。この差が無視できないため、ハイボールをやめたのではないでしょうか。
2について、こちらがより重要な理由のように思えます。ハイボールを飲む場合、たいて乾きモノなど軽いおつまみをあてに飲みます。このおつまみの価格は、それほど高くありません。そして、どちらかというと、ハイボールを注文するのは、男性の方が多いのでしょう。一方、ワインの場合は、一緒に食べるのはイタリアン食材やチーズ。ハイボールの軽いおつまみよりも、その単価は高くなります。そして、ワインを注文するのは、女性の方が多いのではないでしょうか。
男性よりも女性の方が買い物好きと考えると、女性にワインを販売する方が、その後のモノの販売につながることになります。つまり、ハイボールとワインの違いを、次のようにまとめることができます。
【バーH&Sでのハイボール・ワインの違い】
[おつまみ]
ハイボール:乾き物など軽いもの→単価が低い
ワイン:イタリアン食材やチーズ→単価が高い
[客層]
ハイボール:男性主体→飲んだら終わり
ワイン:女性主体→飲んだ後に買い物
阪急のメインビジネスは、物販。バーH&Sは、物販を促すための施設なのです。そう考えると、H&Sが、よりモノの販売につながるワインをメイン商材にしても、不思議ではありません。ハイボールの廃止は、その狙いをより強めたわけです。
また、ウィスキーよりもワインの方が、他の食品の購入を促す力を持つのでしょう。だからこそ、百貨店のみならずスーパーまでが、ワイン販売に力を入れるのだと思います。
☆今日のまとめ☆
阪急うめだ本店のバーH&Sでハイボールが無くなったのは、オペレーションコストの軽減と物販促進のためではないか。
男性が飲むことの多いハイボールでは、つまみも軽めで低単価。
一方、女性が飲むことの多いワインでは、つまみはイタリアン食材やチーズなど単価は高い。
百貨店が、より物販につながるワインの販売に力を入れるのは自然の流れ。
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☆ 今日のこぼれ話☆
H&Sの100円ハイボール、飲み損ないました。
ずっと、あると思ったのですが、まさか無くなるとは。
人生一期一会ですね。
☆ 最近買った商品☆
最近ではないですが、今年の花粉症でお世話になっているのが、セントラル製薬さんの点鼻薬ALクール。
確か、サンドラッグで買った商品ですが、今でも活躍しています。
鼻がぐずぐずする→鼻をかむ→この点鼻薬をぶちこむ
これで、大抵鼻がスカッとします。
ただ、余り使い過ぎると、体に悪そうなので、我慢出来る時は我慢してますね。
楽天では無いみたいなので、サンドラッグ専用商品かもしれません。
ちなみに、楽天で一番感想の多い商品を探しましたが、さほど感想は多くありません。
やっぱり、薬は薬局で買う人が多いのかもしれませんね。
もしくは、感想を書くほど元気がないのかも。