ワイン売場

 By casavides

セブン-イレブンがワインの販売に力を入れていることは、以前取り上げました。コンビニという小さな店舗で、30種類も扱っているのですから、ワイン販売強化なのは明らか。一方のローソンやファミリーマートは、さほどワイン販売で変わったことがありません。ローソンが少し増やしたぐらいで、ファミマはほとんど変化がありません。

 

チェーンでこれだけの差が生まれるのはなぜか。恐らくワインに対する考え方が、全く異なっているのだと思います。

 

【コンビニ各チェーンによるワインに対する考え方】

[セブン]売れて儲かる、集客できる、ついで買いが期待できる

[ローソン・ファミマ]さほど売れない、売上の割に手間がかかる

 

セブンの考え方は、ワイン=儲かって集客できる商材です。何せ30種類も置くわけですから、それなりにスペースが取られるわけです。収益への貢献が低いから、そこまでのスペースを割かないでしょう。ワインは、ビールよりも単価が高いことも、セブンの日販にプラスの影響を与えます。安いワインでも400円近くするわけで、第三のビールを買う人と比べると、3倍近く客単価が伸びるのです。

 

さらに、ワインはマリアージュを楽しむ飲み物。ワインと一緒に総菜を買ってくれる可能性が高いのではないでしょうか。柿の種やチップスなどのつまみではなく、値入率の高い総菜なので、収益への貢献はより大きくなります。さらに、「ワインを買うならセブン」との考えが出来上がると、ワイン購入時以外のセブン利用率が自ずと上がっても不思議ではありません。

 

このようにセブンがワインを儲かる商材と考える一方で、ローソン・ファミマは全く逆の考え方を取っています。ワインが売れる機会を失いたくない程度の販売にとどめておく、という考え方です。セブンのワイン売場を見る限り、ワイン売場の維持には意外に大きなコストが掛かっているように思えます。というのも、欠品・プライスカード(値札)なしの銘柄が多いからです。

 

欠品が多いのは、30銘柄も置くために、銘柄ごとの店頭在庫が2本までに制限されているからです。ということは、その2本が売れれば、即欠品になります。もちろん、その都度品出しをすればいいのですが、新たなコストに他なりません。だから、欠品している銘柄が結構多いのです。大きなチャンスロスとなるわけです。

 

さらに、種類を増やすとプライスカードもその分増やす必要がありますが、ワインの銘柄はカタカナばかりで本当に見分けにくい。消費者として見ても、パッケージとプライスカードを照合するのに一苦労するからです。(だから、ジャパンのようなプライスカードが登場するのですね。)店員にしてみれば、陳列商品とプライスカードが合致しなくても、それすら気付いていないかもしれません。その結果、セブンだけでなく銘柄の少ないローソンでも、プライスカード無しの商品が生まれることになります。これがセブンのように多品種になれば、どうなるでしょう。プライスカード無し商品が増えることは目に見えています。値段のわからない商品を買う人はほとんどおらず、わざわざ店員に聞く人も多くないことを考えれば、プライスカードの無い売場効率は極めて低いと言わざるをえません。このようなリスクを犯してまで、ワインの種類を増やしても、それに見合う売上が見込めないとなれば、ワインに力を入れない気持ちも理解できます。

 

では、どちらが正しいのか。それはわかりません。ただ、ワインを飲むことがデイリーで行われるようになれば、ビールとワインで悩む人が増えることは間違いありません。その時、ワインの種類が多いことは大きな強みになるかと思います。

 

☆  今日のまとめ☆

ワインに力を入れているセブンは、ワインを儲かる商材・集客力のある商材と考えている。

一方、ワインの種類をさほど増やさないローソンやファミマは、販売コストが高く販売効率の低い商材としてワインを考えているのではないか。

 

 

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☆  今日のこぼれ話☆

何度も言うようでなんですが、セブンのワイン売場は脅威ですよ。

24時間、あんなに多くの種類をしかもお買い得価格で買えるとなれば、ワイン=セブンとなっても不思議ではありません。

そうは言いつつ、まだセブンプレミアムのワインを飲んだことはないんですがね。

 

☆経営コンサルタント 石原明さんの言葉☆

「なぜ会社が発展するか、どうして収入が得られるかというと、自分がしたことに対して人が喜び、幸せになって、その感謝がお金という形で返ってくるからです。だから、私はいつも「仕事は親切」と社長さんにお教えします。」

『気絶するほど儲かる絶対法則 売れるしかけと勝てるしくみの作り方』より)

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