無印良品がフェアトレード商品を扱う理由とは?
By iamlemonfilm
先日、 西宮北口の無印良品で発見したものがありました。それは、フェアトレード商品。無印らしい公共・自然に即した商品なので、普段ならスルーしてしまうのですが、今回は違いました。それは、次のような記事を日経新聞で読んだからです。
NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション(東京・品川)が運営する「gooリサーチ」では、20代以上の2350人に対して、欧米諸国で一般的になりつつあるフェアトレード(公正な取引)商品への関心、購入について調査を実施した。その結果、全体の43%がフェアトレードを認知しており、男性よりも女性の方が高い傾向にあった。(2013年2月27日付 日経MJ)
フェアトレードというと寄付という側面が強く、社会意識の高い一部の人が購入する商品というイメージがあったのですが、実際はそうではないみたいです。記事の数字だけを取り出すと、次のようになります。
【フェアトレードに関するアンケート結果】
20代以上の43%がフェアトレードを認知
30代・50代の女性では半数以上が認知
57.2%が購入経験あり
女性の65.2%が購入経験あり
認知しても買わない人の48.8%が、近くに取扱店がないからという理由
無印良品がフェアトレード商品を扱うのは、最後の48.8%の人のニーズを満たすためではないでしょうか。認知があってニーズもあるのに、そのニーズが満たされていない商材はさほど多くありません。フェアトレード商品はまさにこの部類に入るので、ブルーオーシャンと言えるかもしれません。このブルーオーシャンに着目して、フェアトレード商品を扱うようになったのだと思います。
無印がフェアトレード商品を扱うことにより、次のような効果を享受できます。
【フェアトレード商品が与える無印への効果】
[1] ニーズを持つ人の集客が見込める
[2] 低価格志向の低い優良顧客を獲得できる
1は特に説明はいらないでしょう。フェアトレード商品を飼いたいという満たされないニーズを抱える人は、無印がフェアトレード商品を扱うという解決策を提示されることにより、来店動機を持つことになります。これが、店舗への集客につながります。2について、フェアトレード商品を購入する人は、比較的社会意識の高い人であり、価格よりもその品質・サプライチェーンに興味があります。よって、品質やサプライチェーンで満足する商品を提供できれば、価格に関係なく購入してくれることになります。割高感による客離れに直面している無印にとっては、フェアトレード商品に興味のある人は、まさに優良顧客と言えるのではないでしょうか。そのような優良顧客を獲得できれば、売上だけでなく利益額・利益率も向上することになります。
無印の実店舗において、フェアトレード商品はまだまだ目立たない場所に陳列されています。しかし、上記のような効果を期待しているのではあれば、今後目立つ場所に移動され、キャンペーンを張ってくるのではないでしょうか。
☆ 今日のまとめ☆
フェアトレード商品は、買いたくても買えない人が多い商材。
無印はこのフェアトレード商品を扱うことで、フェアトレード商品に興味を持つ人の集客だけでなく、低価格志向の低い優良顧客を獲得できる。
マーケティング・ビジネスのヒントに関するブログも書いています
WSJを読むには、基本的な英単語を知っていなければなりません
☆ 今日のこぼれ話☆
どうせお金を払うなら、社会に貢献したい。
それを後押しする商品は、フェアトレード商品のみならず、開発することができます。
今後増えそうな気がしますね。
☆経営コンサルタント 石原明さんの言葉☆
「建ててもらった人が、その家に住んでいながら、どこに建ててもらったかを忘れるということです。フォローをしないと、それくらいお客様はあなたの会社のことを忘れるということなのです。」
(『気絶するほど儲かる絶対法則 売れるしかけと勝てるしくみの作り方』より)
※ポッドキャストでいつもお世話になっています。この番組は本当に勉強になります。
※創業者・経営者・コンサルタントの心に残る言葉、元気になる言葉を紹介しています。