梅田の既存店はグランフロント大阪にどう対抗すべきか?

神戸・三宮のディープな飲み屋街

 

グランフロント大阪に足を踏み入れて感じたことは、

 

梅田の人の流れが今後大きく変わるのでは?

 

ということです。単なるショッピングセンターではなく、グランフロント大阪は新しい街と言った方が正しいかもしれません。しかも、これまで大阪には無かった何とも言えない洗練さがあるので、デートスポットになること間違い無しです。特徴的のなのは、カフェが多いこと。オープンカフェなどを見ると、まるで表参道みたい。それ以外にも、ちょっとスイーツを食べながらお茶をする利用に適したお店が、本当に多くあります。梅田駅近辺でちょっと休みたいと思う人が、これからグランフロント大阪に来るというパターンが、今後増えることでしょう。

 

この影響をもろに受けるのが、グランフロント大阪から遠いお店。例えば、ブリーゼブリーゼハービスプラザなど、少し駅から離れた場所のお店は、集客がかなり難しくなるかと思います。ちなみに、茶屋町もグランフロント大阪とは線路越しになり、立地としてはグランフロントの悪影響を大きく受けると思われますが、こちらはオーパ(OPA)が阪急イングス跡にオープンしたこともあり、グランフロント大阪の悪影響は軽微かもしれません。実際、オーパがグランドオープンして初めての週末にオーパ近辺に行ったところ、グランフロント大阪には負けるものの、若者や若いママさんを多く集客していました。

 

では、梅田の既存店は、グランフロント大阪にお客さんを奪われないために、どのようなことをすればいいのでしょうか。それは、グランフロント大阪と逆の価値を提供するということです。店舗の価値に関して、グランフロント大阪とグランフロント大阪以外の既存店の違いを、まとめてみました。

 

【グランフロント大阪とグランフロント大阪以外の店舗の価値の違い】

[グランフロント大阪]新規性+利便性

[グランフロント大阪以外]ソーシャル性

 

グランフロント大阪は、新しいだけあって、その新規性はかなり大きなもの。オープンしたてで、マスコミにも取り上げられているから行ってみよう、という人がほとんどだと思います。今のところ、新規性で、グランフロント大阪を凌ぐお店は梅田にはありません。しかし、新規性も、時間が経過するに従い、薄まってきます。そこで力を発揮するのが、利便性。簡単に言えば、行きやすさです。JR大阪駅から近いというのが、一番の魅力でしょうか。信号を渡らずに、直結しています。さらに、グランフロント大阪の横には、ヨドバシカメラがあるので、家電を買う人や家電好きの人にとっては、買い物はグランフロント大阪で決まりでしょう。さらに、JR大阪三越伊勢丹や大丸という百貨店も近くになるので、グランフロント大阪はシニア層にも利便性は大きな魅力なのです。

 

一方、グランフロント大阪以外の既存店には、新規性や利便性はありません。特に、東通商店街にある飲み屋などは、グランフロント大阪とは逆の方向にあり、行くのを面倒に感じる人が多いでしょう。新規性は、時間の経過とともにその差が縮まりますが、利便性はどうしようもありません。そこで、私が取り上げるのが、ソーシャル性という価値です。これは、人とのつながりということに他なりません。

 

消費者の中で、人とのつながりを求めるニーズはかなり強いと実感しています。その際たるものが、オクトーバーフェスト。ビールを飲む楽しみもありますが、それ以上に、知らない人と乾杯する楽しみが強いのではないでしょうか。また、ジムや習い事などの教室・セミナーも、学びとともに同志と一緒に何かに取り組む楽しさが、大きな魅力です。お店で言えば、立ち飲み人気は、まさに人とつながりたいニーズの強さを表しています。狭く活気のあるお店に人気があるというのは、そこにより密接なつながりを感じるからではないでしょうか。

 

このようなニーズがあるなら、満たせばいいのです。ソーシャル性の高いお店とは、店員さんとお客さんのつながり、お客さん同志のつながりが感じられるお店。その結果、人で集客することにあります。一方、グランフロント大阪のお店は、ウリが商品だけに、商品で集客することになります。

 

【グランフロント大阪とそれ以外のお店の集客要因】

[グランフロント大阪]商品

[それ以外のお店]人

 

商品は真似できても、人を真似することはほとんど不可能です。だからこそ、人による集客は、継続性のある競争力になり、グランフロント大阪に対抗できるのです。

 

ただし、この人による集客ができているお店は、残念ながらほとんどありません。

 

☆今日のまとめ☆

グランフロント大阪の登場は、それ以外の梅田既存店にとって大きな脅威である。

人の流れが変わり、集客が困難になる可能性が高まるからである。

ならば、グランフロント大阪にない価値で集客すればいいのではないか。

それは、人とのつながり、ソーシャル性を高めることである。

ちなみに、グランフロント大阪は、新規性・利便性で集客することになる。

 

 

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☆    今日のこぼれ話☆

ちなみに、私の好きな東通商店街の焼き鳥屋さんは、グランフロント大阪の影響など物ともせずに、満席でした。

もちろん、料理が美味しいというのもありますが、それ以上に店員さんとのふれあいを楽しめるというのも大きな魅力ですね。

 

☆    最近食べた商品☆

久しぶりに、こちらのラーメンを食べたのですが、やはり袋麺の中では一番の美味しさですね。

マルちゃん正麺も美味しいですが、元祖はこちら。

一般の袋麺よりも割高ですが、この麺のコシは他の袋麺ではないですね。

私は醤油味が好きです。

ちなみに、楽天市場の醤油ラーメンで一番話題なのはこちら。

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