セブンカフェの顧客層を知れば、セブン-イレブンのすごさがわかる。
セブン-イレブンの淹れたてコーヒー・セブンカフェによって、缶コーヒーメーカーは悪影響を受けるだろうと考えていました。ペットボトルならば、蓋があるので、何度かに分けて飲むことができます。これは、セブンカフェにはない大きな強み。しかし、缶コーヒーには、ペットボトルとは違い蓋がないので、セブンカフェ同様に飲み干す必要があります。しかも、淹れたてのセブンカフェは、大抵の缶コーヒーよりも美味しいでしょう。(人に依りますが)さらに、価格はセブンカフェの方が低いので、缶コーヒーを取り立てて好きな人以外は、セブンカフェを選ぶでしょう。だから、セブンカフェが想定以上に売れている、と考えていました。
しかし、この私の予想は現実とは異なるようです。
例えば、いれたてコーヒー。買った客の2割以上が、これまでセブンを利用したことがない人だという。7年後の五輪に期待を寄せつつ、新しい商品・サービスでさらなる需要を開拓することを誓っていた。(2013年9月17日付 日経MJ)
もう驚きです。セブンカフェにより、缶コーヒーユーザーを、より粗利の高い淹れたてコーヒーに誘導したのではなく、新規顧客獲得に成功したのです。もちろん、缶コーヒーからセブンカフェにシフトした人もいるでしょう。しかし、購入客の2割以上が新規顧客になれば、カニバリの悪影響はほとんど無かったと言っていいかもしれません。
100円のセブンカフェと一番に競合するのは、同じ価格のマクドナルド。実際、マクドナルドは、直近四半期で既存店売上高がマイナスになるだけでなく、営業利益もマイナスです。粗利の高いコーヒー売上が、相当数セブンカフェに奪われたのかもしれません。
それにしても、人口減少の日本にて、セブンカフェという新商品投入により新規顧客に成功したセブン-イレブンは、すごいですね。
☆今日のまとめ☆
セブンカフェの購入客の2割以上は、これまでセブン-イレブンを利用したことにない新規顧客。
減収減益のマクドナルドから顧客を奪ったかもしれない。
WSJを読むには、基本的な英単語を知っていなければなりません
☆ 今日のこぼれ話☆
最近、セブンカフェを持ち歩く女性をちらほら目にします。
女性獲得に成功しているようです。
それだけ美味しいのかな?