コンビニのがっつり弁当

by courtesy of Ken Lee

 

コンビニ弁当にも景気回復の波が押し寄せているのでしょうか。従来よりも価格の高い弁当の販売に、各社力を入れるそうです。

 

ローソンとファミリーマートが今秋、500円前後とやや高めの弁当の販売に力を入れる。ローソンはハンバーグなどを入れたボリューム感のある商品を週1品目ペースで発売。ファミリーマートも牛ステーキを入れた弁当などを売り出す。多少値が張ってもおいしいものを食べたいと考える30~50代の男性層の需要を取り込む。(2013年9月17日付 日経MJ)

コンビニに行った際は、主力商品である弁当の価格もよく調査するのですが、個人的にはコンビニ弁当の価格は上昇傾向にあると感じています。特に、セブン-イレブンに、この傾向を強く感じます。ただし、それは値上げというよりも、キャンペーンを念頭に置いた価格設定に他なりません。つまり、飲料とのセット特売や期間限定値引きで割安感を出すために、元々の価格を高めに設定しているように思えるのです。実際、以前と比べて、セブン-イレブンの期間限定値引き販売は増えているように感じます。特に、「おにぎり100円セール」は何度も実施され、購入の背中を押す力がめっきり弱まっていると感じるほどです。

というわけで、コンビニ弁当の実勢価格はそう変わっていないというのが実感なので、今回のローソン・ファミマの高単価弁当強化には少し違和感があります。記事を読む限り、高単価弁当を投入する理由は、

アベノミクス効果・景気回復ムードによる購入が期待できるから

のようです。しかし、今大雑把に消費の現場で起こっていることは、

高額商品(宝石・不動産など)→消費旺盛

日常必需品(食料品・日用品など)→節約志向根強い

であることを考えれば、後者に属するコンビニ弁当で高い商品が売れるとも思われます。

そこで、少し考えてみると、その秘密が解けました。コンビニが高単価弁当を投入するには、

従来のターゲット層ではなかった女性やシニア層にニーズがあるから

ではないでしょうか。つまり、これらの弁当は、従来ターゲットにしていたガッツリ食べる男性向けではないのです。より美味しいものを少量食べたい女性やシニア層向けに開発したものであって、従来の顧客層である男性が、高単価弁当にシフトするとは、全く考えていないのではないでしょうか。

実際、ローソンが既に投入した「郷土(ふるさと)のうまい!」シリーズは、コンスタントに売れているようです。この弁当は駅弁を意識したデザイン・内容で、明らかにシニア層をターゲットにしているように見えます。

結局、ファミマ・ローソンが販売に力を入れる高単価弁当は、駅弁やカフェめしを競合にした商品ではないでしょうか。

 

☆今日のまとめ☆

ファミマ・ローソンが高単価弁当を投入するのは、アベノミクス効果を期待しているからではない。

従来の顧客層ではない女性やシニア層に販売するためである。

 

 

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☆  今日のこぼれ話☆

コンビニで駅弁並の弁当が販売されるとなると、駅弁が打撃を受けることになります。

駅弁の市場規模がどのように変化しているのか、気になりますね。