トマトベースのパスタby courtesy of William Jones

※ローソンのパスタ弁当とは関係がありません。

ローソンが単価の高いパスタを発売するそうです。

ローソンは25日、高級食材を使った数量限定のパスタ「今だけのパスタ屋」シリーズを10月から販売 すると発表した。第1弾の2商品はともに840円。従来のパスタの約2倍で、同社が扱うパスタの中では、これまでで最も高い。値段は多少高くても品質にこ だわった商品を求める消費者の需要を見込む。(2013年9月26日付 日経新聞朝刊)

この記事を読んでまず感じたことは、

840円のパスタ弁当が売れるのだろうか?

ということです。同じことを考えた人は多いと思います。そこで、競合品とターゲットからその成功確率を考えてみたいと思います。

【今だけのパスタ屋の競合・ターゲット】

[競合]カフェのパスタ、冷凍パスタ、高級レトルトパスタソース

[ターゲット]働く女性、世帯人数が2人以下のシニア層の女性

競合については、コンビニのパスタが消費されるシーンから考えました。キーワードは、「一人」「簡単」でしょうか。

飲食店ではカフェのパスタが該当します。ファーストキッチンなどパスタを扱うファストフード店も競合しますが、ファストフード店のパスタは、サイドメニューのような扱いなので、パスタを食べにファストフード店に行くという人は、限られていることでしょう。それ以上に、パスタを扱うカフェが増えたことの影響がかなり大きいのではないでしょうか。一人でパスタを食べたい時にカフェを選ぶ人は、かなり多いと思われます。

次に、冷凍パスタ・高級レトルトソースは、自宅で簡単にパスタを食べたい時に選択される商品です。後片付けという面倒な作業が発生しますが、コストパフォーマンスはピカイチ。特売中の冷凍パスタの売れ行きを見ると、コスパを重視する消費者の考えがしみじみ理解できます。

ターゲットについては、男性も該当するかもしれないですが、男性ならば品質よりも量を重視する人が多いはず。よって、高級パスタ弁当のターゲットにはなりにくいのです。よって、女性がターゲットになります。特に、パスタという簡単な調理さえも面倒に感じる働く女性や、パスタを食べるにしても一人分だけ調理することに億劫と感じるシニア層の女性が、メインターゲットになることでしょう。

コンビニを利用する女性やシニア層が増えていることを考慮に入れれば、高級パスタ弁当はそれなりに売れそうに思えますが、実際にはかなり難しいのではないでしょうか。そう予想するのは、

 

コスパ・美味しさの点で高級パスタソースに敵わないから

 

です。パスタソースは安いものなら100円以下からありますが、高いものは400円近くの商品もあります。最近スーパーの売場で感じるのは、品質にこだわった200円台の商品が増えたということです。これだけ美味しそうなパスタソースが簡単に手に入れば、美味しいパスタを簡単に作ることができます。確かに、パスタ弁当とは異なり、パスタを茹でる手間は発生しますが、その代わり美味しさは格別です。プラスマイナスゼロどころか、パスタを茹でる方がプラスと感じる女性は多いのではないでしょうか。パスタ弁当に800円以上出すほど品質を重視する女性なら、パスタを茹でる手間以上に美味しさを優先するはずです。さらに、スーパーの品揃えに不満ならば、成城石井やカルディ・無印良品に行けば、パスタソースの選択肢はさらに増えます。

 

このように考えれば、ローソンの高級パスタ弁当は、さほど売れない可能性が高いのではないでしょうか。もしかしたら、売れないことも念頭において、驚きを与えるという意味で発売するかもしれないですが。「挑戦するローソン」「商品開発に力を入れるローソン」というイメージを植え付ける効果は、十分ありますから。

 

☆今日のまとめ☆

高級パスタ弁当の競合は、カフェのパスタや冷凍パスタ・パスタソースと競合し、ターゲットは働く女性や世帯人数の少ないシニア層の女性だろう。

これらの層が、より品質を重視する一方でコスパも追及すると考えれば、高級レトルトソース方が分があるのではないか?

 

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☆  今日のこぼれ話☆

なぜ近江牛を使うのかというのは、気になるところです。

それなりに知名度があって、安いからでしょうか?