JINS PCby courtesy of bm.iphone

 

格安眼鏡店のJINSを運営するジェイアイエヌの業績が、大きく悪化しているようです。

 

眼鏡専門店「JINS」を展開するジェイアイエヌが14日発表した2013年9~11月期の連結決算は、純利益が7000万円と前年同期比91%減った。急成長のけん引役だったパソコン用など機能性眼鏡の需要が一巡し、既存店の売上高が減った。円安による仕入れコストや出店費用の増加も重荷となった。(2014年1月15日付 日経新聞朝刊)

 

既存店売上の大幅悪化を新規出店で補っている形で、そのために相対的に販管費が増大し、営業利益率が大きく悪化しているようです。顧客の移り変わりが激しいゲーム業界ならまだしも、小売業で純利益が前年比9割減なのは、かなり深刻ではないでしょうか。

 

そこで改めて既存店売上(PDF)を見たところ、9月から平均二桁の減少が続き、11月・12月の下落率は20%超まで至っています。その要因が客数なのか客単価なのかを知りたいところでしが、月次実績には明記されていません。JINSクラシックやキャラクターとのタイアップ商品など単価の高い商品の開発を進めているところを見ると、客単価よりも客数の減少が、既存店売上に大きく響いているように思われます。

 

JINSの客数が大きく減少する原因は、そう難しくはありません。一言で言えば、

 

購入頻度の低い商品を主に扱っているから

 

になるでしょうか。眼鏡を一度買えば、少なくとも6ヶ月間は買わない人がほとんどだと思います。JINSが力を入れてきた、視力補強ではない眼鏡にしても、同じことが当てはまるでしょう。安いと言っても、最低4000円近くするものであり、価格から言ってそう頻繁に購入できるものでもないのです。価格面は、1000円未満の価格で特売を頻繁に行うユニクロと大きく違うところになります。

 

JINS PCのヒットで大きく飛躍した企業ですが、JINS PCもそう頻繁に購入するものではないでしょう。私も購入しほぼ毎日使っていますが、乱暴に扱わない限り、特に壊れるものではありません。機能性に着目して買ったので、新しいデザインのJINS PCを購入する予定もありません。こういう人は多いのではないでしょうか。

 

確かに、眼鏡をファッションアイテムとして考える人もおり、そういう人はアクセサリー感覚で購入するかもしれません。しかし、そういう層は、学生や若手社会人であり、比較的所得の低い層になります。可処分所得を考えると、ファッションアイテムとして眼鏡よりもアクセサリーを優先しても不思議ではないのです。ファッションアイテムとして眼鏡を再定義したジェイアイエヌですが、顧客層の特徴により、高い購入頻度は望めないのです。

 

さらに、眼鏡の大半が視力補強用と考えれば、眼鏡はそう簡単に購入できるものではありません。以前よりは手軽に購入できるようになったとは言え、どうしても視力検査は必要です。スキマ時間で購入できる商品ではないのです。この

 

売るのに時間の掛かる商品だから

 

という理由も、眼鏡を扱うジェイアイエヌが客数を増やせない理由の一つではないでしょうか。

 

ではどうするか。購入頻度の高い商品を開発するしかありません。よくあるパターンが、既存の眼鏡に付けるアクセサリーでしょうか。例えて言ういならば、スマホカバーの眼鏡版です。アクセサリーならば、視力検査も必要なく、短時間で購入できます。さらに、価格も1000円未満に設定すれば、頻繁な購入も期待できるのです。

 

ジェイアイエヌの業績悪化から学べることは、

 

購入頻度の高い商品

手軽に購入出来る商品

 

がいかに重要かということ。収益を安定させるには、購入頻度の高い商品を開発し、来店動機が生まれやすくする必要があるように思われます。

☆今日のまとめ☆

ジェイアイエヌの業績悪化は、客数の大幅減が要因であり、購入頻度の低い商品を扱っているからではないか。

また、購入するのに手間がかかる商品であることも、来店動機を削いでいる恐れがある。

購入頻度が高い商品や手軽に購入できる商品を開発することで、収益を安定化できるのではないか。

 

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☆    今日のこぼれ話☆

店舗数が増えたので、よくJINSを見かけるのですが、週末以外は来店客数が少ないように感じますね。