ロイヤルホストのナプキン

 

日経新聞に大変興味深い記事が掲載されていたので、備忘録の意味も込めて、紹介したいと思います。内容は、業績が対照的なファミレスとファストフードを、コンビニとの比較からその要因を考えたものです。

 

ファミリーレストラン各社が出店攻勢に転じる。すかいらーくは2014年に13年の2倍の30店超を計画。ロイヤルホールディングス(HD)は「ロイヤルホスト」の総店舗数を7年ぶりに増やす。ファミレスはファストフードとの競争激化で00年以降、10年近く不振が続いていた。リストラ効果に加え、ゆっくり食事をしたい消費者を取り込んで客足が戻っており、低迷期を脱しつつある。(2014年1月16日付 日経新聞朝刊)

 

【コンビニとの比較でわかるファミレス・ファストフードの業績の違い】

[ファミレス]コンビニが提供できないくつろぎ・高品質(美味しさ)を提供→コンビニに顧客を奪われずに業績回復

[ファストフード]品質・価格でコンビニと競合、利便性でコンビニに劣る→コンビニに顧客を奪われ業績悪化

 

二業態の違いは、コンビニとの差別化にあります。ファミレスは、コンビニにはないくつろげる空間と高品質の料理を提供することで、コンビニとの差別化に成功。高齢化・アベノミクスの追い風もあって、業績が急回復しています。

 

一方のファストフードは、牛丼を代表例に低価格で顧客を開拓すればするほど、コンビニと比較されるようになります。ただし、商品の品質面では、コンビニが大きく向上することで、品質面でもファストフードはコンビニとの比較にさらされるようになりました。価格・品質で互角であるものの、24時間営業で店舗数も多いコンビニには、利便性で劣ります。この結果、競争力がコンビニよりも劣ることになり、顧客喪失・業績悪化につながったというわけです。

 

コンビニが提供する商品(サービスも含め)の領域がどんどん拡大する中で、対照的な両者からコンビニに顧客を奪われない秘訣を学ぶことができます。それは、

 

時短・利便性とは対照的なくつろぎという空間

 

ではないでしょうか。それを証明するのは、ファストフードチェーンの中でも比較的くつろげる空間を提供するモスバーガーが、相対的に良い既存店売上を上げているからです。二桁減に陥るマクドナルドとは違い、たとえマイナスでも100%に近い数字はキープしています。

 

今後、コンビニがイートインスペースを提供したとしても、利便性を削ぎかねないくつろげる空間までは提供できないでしょう。コンビニに顧客を奪われない秘訣は、くつろげる空間の提供にあるのではないでしょうか。

 

☆今日のまとめ☆

ファミレスの業績が急回復しているのは、くつろげる空間を提供することで、コンビニと差別化しているからではないか。

くつろげる空間は利便性を削ぎかねないので、コンビニは真似できないだろう。

 

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☆  今日のこぼれ話☆

スタバ人気も、高品質のコーヒーだけでなく、あの空間のためでしょう。