マクドナルドの客数が戻らないのは、ドトールが奪ったから?

美味しそうなドトールのサンドイッチ

先日、ドトールの前を通った時、入り口に大きなポスターが掲載されていました。ドトールでよくあるのは、期間限定のドリンクやケーキのポスター。しかし、今回掲載されていたのは、サンドイッチです。野菜中心ではなく、ハムなどの肉類が挟まれているものであり、食欲をそそるメニューです。

このポスターを見てふと思ったのが、

ドトールなどのカフェチェーンのフードが、マクドナルドの高付加価値バーガーの売上を奪っているのではないか?

ということ。ドトールのみならず、カフェチェーンで最近よく目にするのが、サンドイッチやパスタ、パンケーキなどのフードメニューのポスター。以前なら、ドリンク主体のメニューで、食べられるのはケーキやドーナツなど冷たいデザートという印象でした。しかし、今なら、カフェチェーンでも十分温かい料理を食べることができるのです。しかも、さほど価格は高くはなく、パスタでも単品で700円弱から。ドリンクを付けても、1000円弱で食べられます。ちなみに、先述のドトールのサンドイッチは、確か390円でした。

一方、マクドナルドの高付加価値バーガーは、単品で300円超し、セット出頼めば600円を超えます。マクドナルドで高付加価値バーガーを食べるのと、カフェチェーンでフードメニューを食べるのは、コスト面でさほど変わらないのです。

さらに、マクドナルドには「ジャンクフード」というイメージがある一方で、カフェチェーンには、「美味しい」「ヘルシー」というイメージが強いのではないでしょうか。さらに、店舗の雰囲気でも、マクドナルドは学生が多くうるさいのに対し、カフェチェーンは大人が多く、静かなイメージがあります。

このように、価格はさほど変わらないにも関わらず、メニューと店舗雰囲気の価値でカフェチェーンに劣っているので、以前マクドナルドを利用していた消費者が、カフェチェーンに流れているのではないか、という推測が成り立ちます。これに、アベノミクスが加わり、支出するハードルが低くなれば、少々価格が高くてもより価値の高いカフェチェーンを利用しようとするでしょう。20代後半から40代に掛けての元マクドナルドユーザーのカフェチェーンへのシフトが、マクドナルドの客数減の要因かもしれません。

☆今日のまとめ☆

マクドナルドが客数減から抜け出せないのは、マクドナルドを利用していた20代後半から40代の層が、カフェチェーンに流れているからではないか。

その背景には、値ごろで美味しそうなカフェチェーンのフードメニューが存在する。

 

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☆  今日のこぼれ話☆

カフェチェーンのフードメニューのポスターを見ると、思わず食べたいと思いたくなるほど、美味しそうです。

食の需要争奪戦は、異業種格闘技の様相です。

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