KFCの30%オフセット

前回に引き続き、ファストフードチェーンに新業態について。今回は、日本ケンタッキー・フライド・チキンの唐揚げ店・鶏から亭を取り上げたいと思います。

日本KFCが開業するのは持ち帰り専門の空揚げ店「鶏から亭」。1号店は東京・目黒のダイエー碑文谷店に出店する。「醤油(しょうゆ)」「辛旨(からう ま)」など4種類の空揚げを100グラム270円で販売。主力の「オリジナルチキン」も1ピース240円とKFCと同価格で扱う。主に家族のために持ち帰る主婦や、シニア層の個食利用を想定する。(2013年9月23日付 日経新聞朝刊)

日本KFCが鶏から亭を開業するのは、ケンタッキー・フライド・チキン(KFC)が販売不振だからに他なりません。実際、既存店売上高は、4月から5ヶ月連続マイナスが続いています。この主な要因は、客数の減少。KFCのチキンを食べていた人が、他の商品にシフトしていることになります。恐らく、コンビニの弁当・総菜に顧客を奪われているのでしょう。

そこで、鶏から亭を出店するのですが、その目的はもちろん

新たな顧客を開拓するため

です。その開拓したい消費者層とは、

家族

シニア層

です。だからこそ、和風の唐揚げを販売するのです。洋風のフライドチキンよりも唐揚げの方が好きな人が多いため、より高い購入頻度・機会が期待できます。さらに唐揚げなら、フライドチキンで獲得できなかったシニア層も獲得できます。

さらに、「持ち帰り専門」とした点は見逃せません。持ち帰りもできる唐揚げのファストフード店もできるはず。しかし、唐揚げだけを昼食・夕食に食べるシーンは、なかなか想像できません。かと言って、定食店にすれば、調理・提供のコストが追加に掛かるだけでなく、唐揚げ以外にも多彩なメニューを揃える定食店よりも高い競争力を持つことは、難しくなるでしょう。唐揚げ専門の立ち飲み店も可能ですが、酒類提供のノウハウがないだけに、不安要素が発生します。それ以上に、消費者の節約志向が今後も高止まりすれば、外食から内食へのシフトは今後も継続します。「持ち帰り専門」にすることは、外食離れの根強さを物語っているとも言えるのです。

一方、「持ち帰り専門」にすることで、小さな店舗面積で出店が可能になり、スーパーなどショッピングエリア内への出店も可能になります。その分家賃が高くなりますが、店舗面積が小さいだけに、そのコスト増よりも集客コストの低下分が大きくなり、店舗にはプラスになります。小型店として、駅前立地への出店も可能になるのです。

このように、日本KFCの鶏から亭から、外食業界が直面する課題・キーワードを読み取ることができます。それは、

シニア層獲得の重要性

外食から内食へのシフト

集客の難しさ

ではないでしょうか。

 

☆今日のまとめ☆

日本KFCが鶏から亭を出店するには、「家族・シニア層の獲得のため」「消費者の内食へのシフトに対応するため」「集客力の高い場所に立地するため」である。

これら3点は、外食業界が直面する課題・キーワードだろう。

 

 

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☆  今日のこぼれ話☆

唐揚げと言えば、阪神デパ地下のニューミュンヘン。

高いけど、ここが一番ですね。