西宮ガーデンズのスープストック東京(Tokyo)が空いている理由
先日、西宮ガーデンズに行ったのですが、3月のリニューアルによりスープストック東京が飲食店としてオープンしていました。「飲食店として」としたのは、西宮阪急のデパ地下に、物販店としてすでにあるからです。デパ地下の方は、試食を積極的に行っていることもあり、集客には成功している模様。売れているかどうかはわかりませんが、少なくとも阪急うめだ本店の店舗よりは、売れ行きは良さそうです。
物販店ではそれなりに成功しているスープストック東京ですが、飲食店としてはさほど成功しているようではありませんでした。18時頃という、ディナータイムとしては微妙な時間帯だったからという理由もありますが、ルクアでは18時頃でも満席に近い状態です。西宮ガーデンズに行ったのは日曜日であり、明日仕事の人が早目に帰るとすれば、18時に立派な夜ご飯時。それにしては、来店客数は少なめでした。
その理由は、ルクアの店舗と比較すれば、容易に想像が付きます。それは、ターゲット層が西宮ガーデンズに少ないからではないでしょうか。西宮ガーデンズのメインターゲット層は、若い子連れ夫婦。もう少しターゲットを広げても、学生のカップルや子供が独立したシニア層夫婦です。一方、スープストック東京のメインターゲットは、女性のお一人様。ルクアの店舗を外から見れば、来店客のほとんどは女性であり、その大部分はお一人様です。つまり、女性が一人で食事をしたい時に、健康的なメニューでゆっくり食事ができるスープストック東京は、最適なのです。西宮ガーデンズとスープストック東京のターゲット層の食い違いが、来店客数の少なさの大きな要因ではないでしょうか。
ちなみに、ルクアは都市型SCであり、若者がメインターゲットであり、カップルか一人または団体かは特に問いません。また、もともと西宮ガーデンズよりも商圏人数が多いので、お一人様の女性の数も多くなります。よって、女性のお一人様をメインターゲットとするスープストック東京は、十分やっていけるどころか、繁盛しているのです。
単価が高くオペレーションも容易なスープストック東京は、ビジネスモデルとしてはとても秀逸ですが、立地場所を選ぶことがよくわかります。もしかしたら、西宮ガーデンズに飲食店を開いたのは、お一人様女性から家族へターゲット層を広げるためかもしれませんが。
☆今日のまとめ☆
西宮ガーデンズのスープストック東京が苦戦しているようなのは、ターゲット層が立地に合っていないからではないか。
西宮ガーデンズは子連れ夫婦をメインターゲットにしているのに対し、スープストック東京のメインターゲットは、女性のお一人様である。
WSJを読むには、基本的な英単語を知っていなければなりません
☆ 今日のこぼれ話☆
一方で、フードコートはかなり混雑していました。
子供連れの場合、いろんなモノを選べるというのは、大きな利点ですね。