coco ichibanya

 

CoCo壱番屋の業績が、すこぶる良いようです。

 

「カレーハウスCoCo壱番屋」を展開する壱番屋が9日発表した2014年6~11月期の連結決算は、純利益が前年同期比52%増の15億円となり、6~11月期の過去最高益を更新した。(2015年1月10日付 日経新聞朝刊)

 

その大まかな理由は、記事に記載されている通り、

 

既存店売上高6.7%増だから

 

に尽きるでしょう。既存店売上がここまで伸びれば、限界利益がそのまま営業利益に跳ね返ってきます。家賃・人件費などの固定費はそのままですから。

 

ならば、なぜ既存店売上高が6%超も増加したのか。その理由も記事に記載されています。

 

客数5.2%増、客単価1.4%増だから

 

客数・客単価とも伸びれば、その積である売上高が大幅増するのは当然ですね。通常、

 

客数を伸ばすために、値下げ=客単価を下げる

値上げ=客単価を引き上げたために、客数が減少

 

するもの。客数・客単価はトレードオフの関係になりがちなのです。しかし、ココ壱の場合は、これがトレードオフにならず、両方伸びています。これは不思議と言わず、何を不思議と言いましょうか。

 

そこで、この不思議の理由を自分なりに推測してみました。ちなみに、ここ5年間ココ壱を利用したことがないので、全く事実とは異なるかもしれませんので、悪しからず。

 

【ココ壱が客数・客単価とも伸びた理由】

[客数増の理由1]顧客数が増加したから←持ち帰り可能店の増加、宅配実施店の増加、マクドナルド元顧客の利用増

[客数増の理由2]来店頻度が増加したから←期間限定メニューの増加など注文できるメニューが豊富になったから、漫画の読める店舗が増えたから、読める漫画の種類が増えたから

 

客数を因数分解すれば、

 

客数=顧客数X来店頻度

 

となります。理由1は、顧客数の増。人口減少の日本ではこれが一番難しい。人口が増加している首都圏に店舗が集中しているならば、エリア限定の人口増が顧客数増に結びつくかもしれません。しかし、ココ壱の場合、それほど首都圏に集中しているわけではないので、この理由はほとんど当てはまらないでしょう。そこで考えられるのが、

持ち帰り需要と宅配需要の獲得

 

です。端的に言えば、コンビニやファストフードのテイクアウトから顧客を奪ったことになります。スマホが普及すれば、自宅で一人飯をするのもそう寂しいものではありません。ならば、より落ち着ける自宅で食べたい。持ち帰り需要・宅配需要自体伸びている可能性は高いでしょう。ココ壱は、その需要を獲得するとともに、従来その需要を受け入れていたコンビニやファストフードのテイクアウトから、顧客を奪取している可能性があります。客離れが深刻なマクドナルドから売上を奪っているのは、おまけです。

 

理由2は、来店頻度の増加です。来店頻度を増やす手っ取り早い方法は、クーポンなどを配布して値引きすること。しかし、ココ壱は客単価も伸びているので、値引きは考えられません。そこで来店頻度が伸びた理由として考えられるのが、期間限定メニューなどのメニューの増加です。メニューが豊富ならば、次はこのメニューを食べたいと思うもの。従来は自炊や他店を利用していた機会が、ココ壱の利用に切り替わります。

 

また、ココ壱の店舗の特徴として、店内で読める漫画が豊富な店が多いというのがあります。ココ壱を利用すれば、カレーと漫画が付いてくるのです。漫画好きにとっては、お得なチェーンとなるでしょう。漫画設置店や漫画の種類の増加は、漫画好きにとっては嬉しい事であり、来店頻度を高める動機になります。

 

客単価については、次回に。

 

☆今日のまとめ☆

ココ壱が増収大幅増益を達成したのは、既存店売上高が大幅上昇したから。

その理由は、客数・客単価とも伸びたからである。

客数が伸びたのは、持ち帰り需要・宅配需要の獲得による顧客数の増加、メニュー増・漫画設置店の増加・漫画種類の増加による来店頻度の増加によるものではないか。

 

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  • 今日のこぼれ話☆

ココ壱は、カレー以外そう特色のあるチェーンではありません。

なのに、業績はいいのですね。

奇をてらっていないメニューだからこそ、美味しさ・サービスの良さが業績にモロに表れるのかもしれませんね。

つい珍しい食材やらメニューを考えようとしてしまいますが、売れるものは意外にベーシックなものということでしょうか。

注目企業なので、一度利用したいと思います。