パン屋さん※100円パンではありません

 

先日、神戸・花隈界隈を歩いていると、とある看板を見つけました。それは、新しいベーカリーの開店を告知するもの。パンドボヌールという名前のベーカリーが、3月中旬にオープンするようです。神戸店とあるので、チェーン店の模様。ネットで調べてみると、京都のパン屋さん。新しいお店がオープンすることは、特に珍しいことではありません。このベーカリーで驚いたのは、全品100円のパン屋さんだからです。

 

実は、最近全品100円のベーカリーをよく目にします。新しいお店では、ダイエー宝塚店のベーカリー。スーパー内のベーカリーが改装されたのですが、改装後の商品はすべて100円。検索してみると、100円パンが出てこなかったのですが、私が来店した時には、確かに全品100円のパンが販売されていました。その製造元は、なんと大手製パンメーカー。確か、敷島かオイシスだったかと思います。大手製パンメーカーの冷凍生地を使った、焼きたて100円パンなのでしょう。

 

その他にも、阪急ベーカリーが100円パンを販売。大手百貨店の阪急が100円パンを販売したことで、100円パンでも安心して食べられるという認識が広まったのではないでしょうか。100円パンで検索すると、その専門ベーカリー企業もあるほどで、これからますます増えると思われます。

 

この100円パンの広がりを見ると、ベーカリー業界はデフレまっただ中と言えそうです。100円パンの影響で、特別差別化できてこなかった老舗ベーカリーの淘汰が進むかと思われます。

 

一方で、固定客の付いた店舗やブランドは、全く関係なし。これは、阪急うめだ本店で証明されています。阪急うめだ本店では、百貨店ながらなんと100円パンの阪急ベーカリーが営業しています。しかし、従来の有名ベーカリーもあり、さらにベーカリーイベントも毎週開催。100円パン以外も、来店客で賑わっているのです。つまり、100円パンとそれ以外のベーカリーは棲み分け可能。ただし、リピーターを確保できるだけのブランド力・商品力は必要です。

 

棲み分け可能なのは、それだけ需要が強いからに他なりません。その理由としては、

 

  1. 朝食必需品だから購入頻度が高いから
  2. 自宅での調理が難しいから購入するしかないから
  3. 見た目・匂いのために、幸せな気分になれるから
  4. 自分で選んでトレーに取るという楽しみがあるから

 

が考えられます。そう言えば、日経MJにも百貨店がベーカリーを集客のために取り入れる旨の記事が掲載されていました。

 

パン消費が活気づいている。昨年の1世帯当たりの年間消費金額は4%の伸びで、米を上回った。けん引役は20~60代の女性たちだ。パンを目玉に来店を促 そうと、百貨店や商業施設もこぞって売り場の強化を打ち出す。パンにこだわる消費者を取り込むための各社の戦略を追った。

(2015年3月4日付 日経MJ)

 

100円パンを販売する店舗の増加を見ると、ベーカリー業界はデフレのようですが、デパ地下に足を踏み入れると、決して価格だけで選ばれていないことがわかります。ベーカリービジネスには、高くても売れる秘密があるようです。

 

☆今日のまとめ☆

全品100円のパンを販売するベーカリーが増えているが、一方でデパ地下などでは、少々高くても焼き立てパンが売れている。

ベーカリービジネスには、高くても売れる秘密があるのではないか。

 

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  • 今日のこぼれ話☆

パンについていろいろ調べてみると、大手製パンメーカーも冷凍生地の販売増を目指して、ベーカリーのFC募集に力を入れていることがわかりました。

ベーカリー増加の背景には、比較的簡単に開業できる環境が整っていることもあるのでしょう。