【441号】店舗側との関係から見えたグルーポンの限界

※東日本大震災で被災された方に、心よりお見舞い申し上げます。

◎本日のニュース

1)見出し 
Burned by Daily-Deal Craze, Small Businesses Get Savvy 

【出典】
http://goo.gl/jQxhv



Groupon food truck


 2)要約
当初小売店は、グルーポンなどのクーポンサイトを使っても、
なかなか利益を上げることができなかった。
しかし、試行錯誤を重ねて、
どのようにすれば利益を上げることができるかを習得している。

その背景にあるのは、クーポンサイトの乱立による
競争激化とリピート購入してくれる集客ができるかどうか
という問題が存在する。

クーポンサイトの競争が激化したことにより、
小売店側はサイトを選別できるだけでなく、
よりよい条件を求めて交渉できるようになった。
この結果、クーポンサービスを利用することで
吐き出す損失を抑えることができる。

また、小売店側は、会員数のより多いサイトを求めるものの、
リピーターになりえる会員を多く持つサイトを
選好するようになった。会員数の小さなサイトの方が、
結果的に収益に結びつくという事例もある。

3)キーとなる英文
The small businesses that feed the "deal a day" 
websites are getting more sophisticated in how
 they structure their offers, and with whom.  

4)キーとなる英文の和訳
クーポンの一日限定販売サイトを利用する中小の店舗型企業は、
クーポン内容や利用サイトに関してどんどん慣れてきている。

5)気になる単語・表現
feed	他動詞	~にえさを与える
sophisticate	他動詞	~を世慣れさせる、洗練させる

6)今日のヒント
記事で紹介されている小売店側の工夫を列挙すると、
以下のようになる。
1.二度目にクーポンサイトを利用する時は、
一度目と同じ手数料金額になるように交渉する。
2.小売店が求めるターゲットと同じ属性の会員を持つ
クーポンサイトを利用する。
3.小規模のクーポンサイトを利用する。
4.アクセス解析サービスを使ってアクセス数の
大きなサイトを利用する。
5.初めてお店で購入する消費者にだけクーポンを
利用可能にする。

これらの工夫から読み取れるのは、
1.クーポンサイトにかかるコストをできるだけ押さえたい。
2.リピーターを獲得したい。
という店舗側のニーズである。

1の部分について、より詳しく説明すると、例えば、

1回目のサイト利用で、通常1000円の商品を50%オフの500円で提供する

クーポンを発行したとする。この場合、

クーポンサイトの取る手数料は、販売金額500円の半分250円

となる。このサイトをもう一度利用した時は、

通常2000円の商品を50%オフの1000円で提供する

クーポンを発行する。通常ならば、サイト側は、
販売金額1000円の半分500円を手数料とするが、

店舗側は前回と同じ250円で交渉する。

この交渉が成立すれば、

店舗側の取り分は、500円から750円に増加

することになる。この交渉が成立する背景として、
クーポンサイトの競争激化がある。
クーポンサイトは、クーポンを提供してくれる店舗を獲得しなければ、
収益を上げることはできない。
一方で、クーポンサイトが乱立すると、
お店の取り合いとなる。その結果、
お店側による条件交渉が成立しやすくなる。
クーポンサイトの競争激化という外部環境によって、
コストを下げたいという店舗側のニーズは満たされることになる。
一方で、クーポンサイト側は、供給過剰のため価格競争を余儀なくされる。

2のリピーター獲得に関して、店舗側は、
割引率の高いクーポンを発行することにより、
お店の認知と見込客の獲得を目指すことになる。
だから、クーポンでの売上だけでは利益はほとんどないどころか、
赤字の場合もある。一度お店を利用してもらうことにより、
お店の良さを知ってもらい、また利用してもらって利益を
得ようという作戦である。

しかし、クーポンサイトを利用する消費者は、
その割引率の高さが魅力でサイトの会員になる。
だから、一度利用したお店のリピーターになって
通常価格を支払うよりは、他のお店をクーポンで
利用する確率の方が高い。

さらに、クーポンサイト側も、
特定のお店のリピーターになるよりも、
多くのお店でクーポンを使うことを会員に期待する。
その理由は、クーポン販売でしかサイトは収益を
生み出せないからである。
できれば、リピーターになってほしくないというのが
本音なのかもしれない。

この結果、リピーターを増やしたいという店舗側の要望と、
リピーターになってほしくないというサイト側の要望が
相反することになる。この点に気づいたからであろうか、
記事によると初めての利用者だけ利用可能のクーポンを
発行する店舗があるらしい。

このように、クーポンサイトの競争激化とリピーター問題によって、
グルーポンを代表とするクーポンサイトには
限界が見えたような気がする。
もちろん、店舗側の要望であるリピーター獲得を
サポートする新サービスを提供し、
このサービスによって収益を生み出せるビジネスモデルを築き上げれば、
新たなフェーズに進むのは言うまでもない。

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《今回のヒントのまとめ》                                       

1)グルーポンを代表とする
クーポンサイトに対する店舗型企業の要望は、
より低コストでリピーターを獲得することである。

2)一方、クーポンサイトは、その競争激化により、
店舗獲得が大変難しくなっている。その結果、
手数料競争が生じ、サイト側の利益率は減少している。

3)また、クーポンサイトは、クーポン販売から
収益を生み出すモデルゆえに、
会員にできるだけ多くのクーポンを販売しなければならない。
会員にリピーターになってもらっては困るというのが、
本音かもしれない。りピーターを獲得したいという
店舗側のニーズと相反する。

4)これらがクーポンサイトの限界となり、
ビジネスモデルの刷新が求められるであろう。

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6)おすすめ商品・サービス 

◎Winecarte 簡単ワインの選び方
一番新しい記事は、

貴腐ワイン(la pourriture noble)
http://wine.ryotarotakao.com/archives/610

です。
最近、ワインを勉強しています。
それをアウトプットする意味でも、
ワインのサイトを始めました。
焦らず少しずつ作成する予定です。
http://wine.ryotarotakao.com/

編集後記
こんばんは、高尾です。
今回は予約配信です。
昨日から東京都などの知事選挙が告示されました。
一方、セ・リーグの開幕はパ・リーグと
同じ4月12日に延期されました。
もちろん、震災の影響です。
今選挙をしなければならないのでしょうか。
選挙活動をする方も、自粛ムードの中やりにくいでしょう。
投票する方も、候補者を冷静に吟味する雰囲気ではないでしょう。
4年間の任期を決める選挙なので、
もう少し落ち着いてからやってもいいのではないでしょうか。

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今日も長い記事を読んでいただき、ありがとうございました。
感謝・感謝・感謝です!

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