みがき麦とサントリーのカラメルブラウン

 

サッポロのPB商品というと、セブンプレミアムとのダブルブランド・100%MALTが取り上げられることが多いですが、イオン専売商品のみがき麦もPBに似た商品です。「似た」という表現にしたのは、「イオン」「トップバリュ」の表示・印がないから。一般消費者から見ると、サッポロの商品になりますが、イオン専売品なので「留め型商品」になります。

 

専売品で売るほどなので、イオンがみがき麦の販売に力を入れていると思いきや、売場を見る限り、そうは見えません。GMSのイオンやイオン子会社スーパー(マックスバリュなど)の売場を見ていないので、イオンと関係の深いスーパーでは販売に力を入れているのかもしれません。私が店頭で見たのは、グルメシティ(ダイエー系スーパー)と光洋(KOHYO)。いずれも、イオンの資本が入った企業なので、トップバリュの商品は並んでいます。各店舗のみがき麦の売場状況をまとめると、次のようになります。

 

【グルメシティ・光洋のみがき麦販売状況】

[グルメシティ]エンド陳列しているものの、目立たない。冷蔵ケースでは6個パックが1列(1フェース)で並んでいるだけ。

[光洋]みがき麦の販売なし

※     グルメシティは六甲アイランド店、光洋は住吉店。

 

光洋がみがき麦を販売しないのは、売り場面積が小さいことも要因の一つでしょう。また、光洋の客層から、第三のビールのみがき麦よりも、ビール、特に地ビールや輸入ビールに力を入れた方が収益性が高い、という判断もあるのでしょうか。ちなみに、私が考える光洋のターゲットは、一人暮らし会社員または子無し共働き夫婦という比較的可処分所得が多い層。第三のビールを1種類増やすよりは、地ビールを増やした方がウケがいいように思えます。

 

私が注目したいのは、グルメシティの売場。いちようイオン専売品ということで、エンド(売場の端で特売品が並んでいる場所)に並んでいますが、かなり目立ちません。上の写真を見ての通り、商品デザイン自体も目立たないので、エンドでもその存在感はかなり薄いのではないでしょうか。さらに、冷蔵ケースでも、6個パックが1列しか並んでいません。ちなみに、3大ビールメーカー(サッポロさん、ごめんなさい。)の第三のビール(キリンののどごし生・アサヒのクリアアサヒ・サントリーの金麦)は、2~3フェース並んでいます。サッポロの麦とホップは、通常と黒が各1フェースずつ。この売場状況から推測できることは、専売品と言えども、お店の認識はサッポロの商品としか考えてないということ。

 

ということは、みがき麦は、イオンではなくサッポロが持ちかけた企画ではないか、という推測が成立します。つまり、サッポロは、自社商品の売場が縮小されないように、イオンに専売品の開発・販売を持ち込んだ、ということです。そのためか、グルメシティの冷蔵ケースでは、サッポロの第三のビールである麦とホップ・麦とホップ黒・ドラフトワン・北海道プレミアム(PREMIUM)が、すべて6缶パックで1フェースずつ並んでいます。(百年麦芽は期間限定商品)みがき麦をイオン専売品で開発したおかげで、売場から消えずに済んだのでは、ないでしょうか。

 

ちなみに、冷蔵ケースの350ml6缶パックは売り切れ。日曜のグルメシティは5%割引(カード会員のみ。酒類は割引除外品。)デーなので、客数が多いことが、売り切れにつながったのかもしれません。推測するに、一定のファンは付いているようですが、その代わり、サッポロファンがサッポロ内でブランドスイッチしたようにも感じます。北海道プレミアムやドラフトワンは、ぎっしり売場に詰まっていたからです。他ビールメーカーから顧客を奪うにまでは、至っていないようです。

 

☆     今日のまとめ☆

売場を見る限り、イオンは専売品のみがき麦の販売に、力を入れているようには感じない。

もしかしたら、サッポロが自社NB商品の売場を確保するために、持ち込んだ企画ではないか。

 

アメリカビジネスの最新事情メルマガはこちら

ワインを知れば、おもしろい

マーケティング・ビジネスのヒントに関するブログも書いています

WSJを読むには、基本的な英単語を知っていなければなりません

日々気づいた雑感はTwitterで発信中

すいません、Facebookはほぼ引退しました

年5%で資産運用する方法はこちら

 

☆     今日のこぼれ話☆

みがき麦は、だいぶ前ですが飲みました。味は、ラガービールに近く、ビール独特の味がします。ただ、あくまでラガーに近いのであって、一番搾りやスーパードライ愛飲者は、首をかしげるかもしれません。

個人的には、麦とホップの方が好きですね。

 

☆サイゼリア創業者 正垣泰彦の言葉☆

「経営者として会社を大きくしたいのなら、料理以上に教育への関心を持たなければならない。今、売れるメニューを作れても、それは必ずマネをされる。自分は料理を上手く作れても、それを「技術」として、人に伝えられないなら、店数を増やしても上手くいかない。そう考えれば、何十年と競争を続けるには、人材をどう育て、組織を作るかのほうが大切だ、と分かるだろう。」

『おいしいから売れるのではない 売れているから美味しい料理だ』より)

※創業者・経営者・商売人の心に残る言葉、元気になる言葉を紹介しています。