サンライズカベルネの売れ行きからわかる、スーパーワイン売り場の特徴とは?

サンライズカベルネのラベル昔と今

 

先日ワインカルテでコンチャ・イ・トロサンライズカベルネ・ソーヴィニヨンを取り上げたのですが、たいていのスーパーやコンビニで販売されています。価格は880~1000円であり、ワインとしては安い部類に入るのですが、500円台のワインも普通に販売されている今では、さほど安いという印象は受けません。にもかかわらず、売場を見る限り、一番売れているように思えます。

 

そこで、サンライズカベルネが売れている理由について、考えてみました。

 

【コンチャ・イ・トロサンライズカベルネ・ソーヴィニヨンが売れている理由】

[1]  万人受けする美味しさだから

[2]  どこでも販売されているから

[3]  ワイン自体他ブランドへのスイッチが起きにくいものだから

 

1について、実際に飲んでみてそのように感じました。特にクセがある味ではなく、赤ワインを飲める人なら嫌いな人があまりいないのではないでしょうか。特に、さほどワインを飲んだことがない人は、他と比べることがあまりできないので、一度サンライズを飲めば、好きになる確率はかなり高いかと思います。スーパー・コンビニで販売されているということは、ワイン好きというよりも、ワイン初心者をターゲットにしているように感じます。

 

2について、キリン子会社のメルシャンが販売していることもあり、たいていのスーパーやコンビニで販売されています。このアクセスのしやすさは、サンライズにとって大きな強みになっているように感じます。なぜかというと、ワインをあまり知らない人が、友人からサンライズを薦められると、販売店を探すこともなく、簡単に購入できるから。どこにでも販売されているからこそ、友人に薦めるとも考えられます。販売店の多さは、口コミのしやすさにもつながっているのではないでしょうか。

 

3について、ワインのパッケージはたいてい750ml瓶であり、1人が1回で消費し終わるのは難しい商材です。何日間かに分けて飲むことになるので、失敗をできるだけ避けたいという思考が働いてしまいます。さらに、単価もさほど低いわけではありません。100円の商品が多数販売されているスーパーやコンビニでは、最低でも500円ほどはするワインは高単価商品に入ります。単価の高さも、失敗をできるだけ避けたいという思考をさらに高めます。サンライズを飲んで美味しいと感じた人が、この失敗回避思考を持つとどうなるでしょう。多くの人は、またサンライズを購入するのではないでしょうか。だから、サンライズの売上が伸びるのです。

 

このように考えると、「美味しく」て「販売店が多い」「ワイン」は、リピーターが期待できることになります。その結果、スーパーで販売されるワインは、サンライズを含めた一部のワインの売上が突出しているのかもしれません。

 

☆     今日のまとめ☆

スーパーやコンビニでサンライズが売れているのは、「美味しく」て「販売店が多く」、さらに「一度で飲みきれない単価の高い商材」だからではないか。

ならば、スーパーで販売されているワインは、一部のワインに売上が集中している可能性がある。

 

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☆     今日のこぼれ話☆

ワイン売り場で感じることは、安いワインは逆に敬遠されているのではないか、ということです。

価格が低くても、口に合わないと、買った後が大変だからです。

私も何度か失敗したことがあります。

 

☆経営コンサルタント 石原明さんの言葉☆

「仕事のスタートは何かというと、「見込み客をいかにたくさん集めるか」「いかにマーケットをつくるか」「いかに需要を作り出すか」なのです。」

『気絶するほど儲かる絶対法則 売れるしかけと勝てるしくみの作り方』より)

※ポッドキャストでいつもお世話になっています。この番組は本当に勉強になります。

※創業者・経営者・コンサルタントの心に残る言葉、元気になる言葉を紹介しています。

 

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