パン屋さんのポンパドウル、古くて新しい宣伝手法とは?

ポンパドウルの2013年2月チラシ

パン屋さんのポンパドウル、古くて新しい宣伝手法とは?

 

昨日、御影クラッセにあるポンパドウルに行きました。阪急オアシスの隣にあるパン屋さんです。食パンを買っただけなのですが、食パンの入った袋を開けてみると、出てきたのが上の写真。

 

そう、入っていたのはチラシ。何の変哲もないチラシですが、パン屋さんでチラシを入れるお店はほとんどありません。だからとても珍しいのですが、このチラシには大きな効果が期待できます。

 

その効果とは、

 

再購入の確率を高める効果

 

です。このチラシに掲載されているのは、

 

2月上旬に行われるフェア

2月の新商品

ネット通販商品の案内

 

です。思えば、パン屋さんの情報は、普段の生活であまり入って来ません。入るとしたら、サンケイリビングなどのフリーペーパーでしょうか。ただ、フリーペーパーに掲載されているパン屋さんの情報は、地域のお店とそのイチオシ商品。普段行くお店や通勤途中のお店の情報は、さほど多くありません。さらに、掲載されている商品は、1点か多くても3点ほど。点数が多くなるほど、掲載画像も小さくなるので、買いに行きたくなるほどの魅力はあまり期待できません。

 

 

ちなみに、グーグルで「御影 パン」と検索すると、1ページ目のそのほとんどが食べログ。パン屋さん公式の新商品情報は、検索結果1ページ目で見つけることはかなり難しいのが現状です。この結果を見て、新商品情報を諦める人がほとんどではないでしょうか。

 

 

かと言って、パン屋さんのチラシが新聞折り込みに入ることは滅多にありません。私の住んでいる六甲アイランドでは、月1でプレゼントフェアのチラシが入るのみ。そのメイン内容は、プレゼントでありパンではありません。それほど、パン屋さんの新商品情報が、不足しているのです。

 

チラシというと、見ずに捨てられるイメージがありますが、ポンパドウルのこのチラシは、意外にも効果は高いのではないか、と読んでいます。チラシ内容も、興味を引くように、次のような工夫がなされています。

 

【ポンパドウルのチラシに見られた工夫】

[1]      バレンタインを意識したチョコパンを特集(フェアにて)

[2]      中身がわかるように商品を撮影

[3]      気軽に来店できない人用にネット通販を案内

 

 

特に、2は秀逸。中身がわかるように、パンを切り出して撮影しています。本来、中身は食べてみないと分からないもの。一方で、中身がわからないから、購入をためらう人もいます。だからこそ、中身がわかるように撮影しているのですが、単に中身を写すだけでなく、そのトロリ感が出るように撮影した商品を見ると、思わず食べたくなるほどです。

 

ネットが普及し、スマホ・タブレットを使う人が増えてくると、紙のチラシに対するニーズが大きく減少すると予測できます。しかし、パン屋さんの新商品情報など、調べる手間を掛けたくない情報や、ネット上で見つけにくい情報にとっては、目にぱっと入るという紙はまだまだ健在ではないでしょうか。

 

たとえ市場が小さくなっても、紙のチラシへのニーズは無くならないように思えます。

 

☆     今日のまとめ☆

ネット上でパン屋さんの新商品情報を調べるのは、それほど簡単ではない。

さらに、検索してまで調べたくない人も多いだろう。

そう考えると、紙のチラシへのニーズは、小さくなることはあっても、無くならないのではないか。

 

 

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☆     今日のこぼれ話☆

最近、タブレットの反応がかなり悪くなって来ました。

買ってからそろそろ2年が経つので、古くなったということでしょうか。

パソコンとは違い、タブレットは陳腐化を実感するのが早いのかもしれませんね。

困ったなぁ。

 

☆サムシンググッド創業者 坂本桂一さんの言葉☆

「思い込みを排除して、純粋な目で事実だけを検証する、まずはこれができなければ、メカニズムの分析もなにもあったものではない。」

『頭の良い人が儲からない理由』より)

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