ハービスENT(エント)からわかる、アベノミクスでも喜べない理由
By tamanegi28
先週末、梅田に行った際に、久しぶりにハービスENTに行きました。目的は、高級ブランド店の盛況ぶりを確認するため。
日経新聞を読むと、アベノミクスによる資産効果で、高級ブランド品が売れているようです。百貨店の月次売上にも、その影響は数字となって表れています。ならば、ハービスENTの高級ブランド店も、多くの人で賑わっているはずです。しかし、実際には、賑わいには程遠く、それどころか暇そうなお店の方が多いというのが実感です。
久しぶりにハービスENTに行ったので、アベノミクス前とは比較できませんが、少なくとも、5年前に行った時と比べると、ティファニーの来店客数は少ないように感じました。久しぶりに入店しようと思いましたが、あまりにもお客さんの数が少ないので、躊躇したほどです。
では、なぜアベノミクスにより高級ブランドが売れているのに、ハービスENTは人が少ないのでしょうか。その理由は簡単。
場所が遠いから
なのでしょう。例えば、梅田でティファニーで買いたいと思っても、わざわざハービスENTに行く必要はありません。梅田大丸に行けばいいのです。大丸は、JR大阪駅のすぐ隣にあり、百貨店集積地に位置します。だから、大丸のティファニーは、買い物には便利なのです。一方、ハービスENTは、梅田の各駅から少し離れた場所にあります。一番近い駅は、四つ橋線の西梅田駅。しかし、四つ橋線は、梅田を通る地下鉄の中では、それほど利用者の多い路線ではありません。その次に使いのは阪神ですが、西口改札を使った場合に近いだけで、阪急やJRに近い改札の利用者数と比べれば、ごくわずかでしょう。大丸とハービスENTを比べると、その利便性は明らかなのです。
ハービスENTの集客からわかることは、立地の重要性。利便性の高さが、利用するかどうかの決め手となり、売上に大きく影響しているのです。恐らく、アベノミクスによる好影響も、立地のいい店舗に大きく及んでいるのであり、立地の悪いお店は、ほとんどプラスに感じていないのではないでしょうか。利便性の低い店舗は、アベノミクスだからといって、必ずしも喜べないのです。
☆今日のまとめ☆
ハービスENTは、アベノミクスの好影響をほとんど受けていない模様。
その原因は、立地が悪いからではないか。
アクセスの悪い店舗は、アベノミクスを必ずしも喜べないだろう。
マーケティング・ビジネスのヒントに関するブログも書いています
WSJを読むには、基本的な英単語を知っていなければなりません
☆ 今日のこぼれ話☆
ハービスENTと言えば、2004年にオープンした商業施設。
小泉政権の株高の時に出来た施設なので、今回の株高の影響もあってもいいはず。
今のところ、株高の影響が小さいということは、消費者ニーズに変化が起こったと考えることもできますね。
☆ 最近気になった商品☆
楽天で人気の商品のようです。
実際、食べてみた感想は、もちもちして美味しかったですよ。
阪神の価格は、まとめ買いで一枚1000円ほど。
パーティー用として、使えそうですね。