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※阪急うめだ本店の日本酒売場とは関係がありません。

6/8に阪急うめだ本店のデパ地下に行ったのですが、その時にびっくりしたことがありました。それは、

 

地ビールが凄まじく売れている

 

ということです。阪急うめだ本店では、地ビールが約20種類(実際に数えたのではないので、間違っている可能性大。知っている人、コメントお願いします。)販売されています。そして、各銘柄につき5~10本ほど店頭に陳列されているのですが、その半分近くが空の状態。つまり、店頭に並んでいる商品の半分が、既に売れてしまっていたのです。書く百貨店の地ビール売場は、注意深く観察しているのですが、ここまで売場がスカスカなのを見たのは初めて。それほど、地ビールが売れていることを物語っています。

 

その要因は、もちろん父の日が近いからでしょう。阪急うめだ本店の酒売場では、父の日のプレゼントとしての提案が、数多くなされています。売り場面積を一番大きく取っているのが、日本酒。父の日需要を組みとらんばかりに、日本酒は大きく露出されていました。酒売場を飛び出し、エスカレーター前という一等地に特売売場を開設するほど。阪急うめだ本店が、父の日商戦で日本酒の販売に力を入れている明確です。ワインでも、父親のタイプ別商品を提示するという、面白い提案がなされていました。

 

とはいっても、一番力が入っていたのは日本酒。一方、地ビール売場には、父の日としての提案はさほどなされていませんでした。なのに、明らかに日本酒よりも地ビールの方が売れているのです。そこで、日本酒よりも地ビールの方が売れている要因を、考えてみました。

 

【父の日商戦で日本酒よりも地ビールの方が売れている理由】

[1]    日本酒よりも地ビールの方が単価は低く、買いやすいから。

[2]    日本酒よりも地ビールの方がその違いをわかりやすいから。

[3]    日本酒よりも地ビールの方が組み合わせの自由度が高いから。

 

1について、日本酒が一本だいたい1500円ほどするのに対し、地ビールは1本400円ほどから。容量に違いがあるとは言え、その差は4倍ほどあります。この差が、買うハードルの大きさにつながり、衝動買いを誘います。日本酒は、父の日のプレゼントを買う目的で来店した人しか購入してもらえないのに対し、地ビールは目的来店客プラス違う目的で来店した人にも売れるのです。これが、売れ行きの差を生み出したのではないでしょうか。

 

2について、日本酒は、にごり酒を除けば、見た目はすべて透明。一方、地ビールは、見た目からその差は歴然です。味にしても、日本酒よりも地ビールの方が、その違いがより明確だと思います。この違いの分かりやすさが、地ビールの選び易さにつながり、売上増に寄与しているのではないでしょうか。

 

3について、日本酒のパッケージは、たいてい似ています。和風っぽいパッケージが、ほとんど。一方、地ビールは、洋風のパッケージもあれば、和風をイメージしたものもあり、バラエティ豊かなのです。1の単価の低さも加わり、地ビールは、多種多様の銘柄の中からいろいろ組み合わせることが可能です。一本400円とすれば、5本セットしても2000円。2000円のプレゼントで、20種類の中から5種類選ぶことができるのです。一方日本酒は、予算を2000円とすれば、1本しか選べません。選ぶ楽しさよりも、苦痛の方が上回りかねないのです。さらに、5種類選べば、父親に気に入ってもらえる可能性も高くなりますが、1本しか選べなければ、失敗するリスクが高いのです。せっかくプレゼントしても失敗する可能性があることを考えれば、日本酒を選択しにくくなります。

 

これらの要因を、消費者ニーズに要約すれば次のようになります。

 

【消費者ニーズから考えた日本酒よりも地ビールが優っている点】

[1]    低単価で買いやすい=低価格志向

[2]    わかりやすい=シンプル志向

[3]    組み合わせが多い=リスク回避志向、楽しさ志向

 

逆に、このような消費者ニーズを考えて商品開発すれば、日本酒にも逆転ホームランの可能性があると思います。

 

☆今日のまとめ☆

阪急うめだ本店の父の日商戦で、日本酒よりも地ビールが売れているのは、消費者の低価格志向、シンプル志向、リスク回避志向、楽しさ志向において、地ビールの方が優っているからではないか。

 

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☆  今日のこぼれ話☆

日本酒販売では、試飲に力を入れていたのですが、試飲のしにくさにも問題があるのかもしれません。

買わなくては申し訳ない感が大きいと言いますか…

一方、地ビール販売は、陳列のみで試飲はありませんでした。