ダイコクとサンドラッグの店頭からわかる、将来性の違いとは?
by courtesy of Douglas Sprott
神戸・三宮のセンター街には、ダイコクとサンドラッグがあるのですが、両者の売場には大きな違いがあります。違いをまとめると、次のようになります。
【ダイコクとサンドラッグの売場の相違点】
[目玉商品の種類]ダイコクはサンドラッグよりも多い
[POP]ダイコクは原則手書き、サンドラッグは原則印刷
[店員の数]ダイコクはサンドラッグよりも多い
[その他]ダイコクは大きな呼び込みにより集客、サンドラッグは原則呼び込みをしない
※あくまで私の観察より
ドラッグストアの入り口には、通常目玉商品が陳列されています。お菓子やシャンプーなど比較的購入頻度の高い商品が、低価格で販売されています。この種類が、ダイコクはサンドラッグよりも多いのです。店舗の大きさの違いもあるかもしれないですが、その種類は明らかに異なります。そして、その目玉商品についたPOPも、ダイコクが手書きなのに対し、サンドラッグは印刷。
この違いを生み出すのは、ずばり
スタッフの数
が異なるからです。ダイコクはたいてい4人以上いるのに対し、サンドラッグは美容部員を除いて2人で切り盛りしていることが多いのです。つまり、サンドラッグはダイコクの半分の人数で運営しているのです。そのため、人手が必要な作業をある程度削る必要があります。だから、目玉商品の種類を削り、手書きPOPを削ったのでしょう。そして、集客を促す呼び込みも削ることになりました。
少人数のスタッフで運営する一方、その削減コスト分を価格に反映しているように感じます。つまり、ダイコクよりも安い商品が多いということになります。
ダイコクが非上場会社のため、どちらの収益が高いかどうかわかりません。しかし今後、人材獲得コストが高くなると考えれば、サンドラッグの方が将来性は高いのではないでしょうか。
今後の人口減少が避けられないことを考えると、少人数で運営できる仕組みは大きな競争力になりえると思います。
☆今日のまとめ☆
サンドラッグはダイコクよりも少人数で運営しているため、目玉商品の種類や手書きPOP・呼び込みを削っている。
その分、価格に反映させることで、集客している。
人材獲得コストの上昇を考えると、少人数で運営できるサンドラッグのような企業は、将来性が高いのではないか。
WSJを読むには、基本的な英単語を知っていなければなりません
☆ 今日のこぼれ話☆
ダイコクは人にコストを掛けていることで、店内に活気があります。
この活気が好きな人も多いでしょうね。
私もダイコクの過激なところは大好きです。