とあるお店のお弁当

by courtesy of Shibuya246

※この画像はライフとは関係がありません。

 

スーパーを首都圏・近畿圏で展開するライフコーポレーション。その四半期決算が発表されました。価格競争と仕入れコストの上昇という板挟みに合うスーパー業界にあって、増収増益を達成しました。

 

ライフコーポレーションが9日に発表した2013年3~8月期連結決算は、経常利益が前年同期比17%増の36億円だった。新店効果で収益が拡大。プライベートブランド(PB=自主企画)商品の強化やコスト削減を進めたことで採算も改善した。(2013年10月10日付 日経新聞朝刊)

 

日経記事を読むと、店舗数の増加で売上が伸び、好採算のPB商品の販売とコスト削減で利益が増加したことがわかります。ただし、決算資料を見ると、他にも要因はあるようです。増収増益要因をまとめると、次のようになります。

 

【決算資料からわかるライフの増収増益要因】

[増収]大型店舗の閉鎖・中小型店舗の拡大による客数の増加

[増益]利益率の高い総菜売上の増加

 

ライフの決算資料(PDF)を見て驚いたのは、売り場面積が減少していることです。一方で、新店開発を進めているので、大型店から中小型店にシフトしていることが推測できます。実際、5000平方メートル超の大型店を今四半期に閉鎖する一方で、1500平方メートル以下の中小型店を拡大しています。これが何を意味するかというと、

 

店舗網を増やすことによって、利便性を高め、客数増を目指した

 

のです。販売アイテムにおいて大型店よりも中小型店の方が減ることを考えると、消費者のニーズが、品揃えよりも立地にシフトしたと捉えることができます。より近くのお店を利用したいというニーズを応えるために、大型店から中小型店へのシフトを実行したのでしょう。その結果、客数は伸び、増収を達成しています。既存店売上は減少したものの、微減で済んでいます。

 

一方、価格競争による利益率の低下への対策として、総菜の販売を強化しています。ライフの決算資料には部門ごとの売上高・粗利益率が掲載されているのですが、総菜の粗利益率は約42%であり、全部門の中で最も儲かる商材なのです。この儲かる総菜の売上金額が前期比102.7%となり、食品平均の売上増加率を上回っています。さらに、総菜の製造・販売プロセスの向上にも努めたようで、粗利益率は前期よりも向上しています。より儲かる商材になった総菜がより売れたから、全体の利益率が向上したのです。

 

ライフの四半期決算からわかることは二点。スーパーを増収増益にするには、小型店を増やし、儲かる総菜を売り込むということです。

 

【スーパーが増収増益になる仕組み】

[増収]小型店を増やして客数増を目指す

[増益]粗利益率の高い総菜を売り込む

 

この方程式が広がれば、今後大型店が減少し、総菜メインのスーパーが増えるかもしれません。

 

☆今日のまとめ☆

ライフが増収増益を達成したのは、中小型店を増やし、総菜の販売に力を入れたからではないか。

中小型店を増やせば、利便性が増し、客数増が期待できる。

粗利益率の高い総菜の売上を伸ばせば、全体の利益率が向上する。

 

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☆  今日のこぼれ話☆

この方程式をそのまま体現するのが、三宮にできた阪急オアシスのように思えてなりません。