ツタヤがカフェに参入した理由とは?
by courtesy of jun fukushima
ツタヤがカフェ事業に参入するようです。
カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)はカフェの運営を始める。12月上旬に盛岡市で開業する大型書店に1号店を出し、3年で約100店の書店に 併設する。店内のカフェでは購入前の本が読め、レジで本の代金も払える。長い時間、店内でくつろげる環境をつくり、書籍などの売り上げ拡大につなげる。(2013年11月24日付 日経新聞朝刊)
参入すると言っても、自社の店舗に併設するカフェを自社で運営するだけのこと。さほど大きなニュースではないように思えますが、このニュースの裏には、ツタヤの苦しい現状があるように思えてなりません。その現状とは、
集客が売上につながらない
ということです。書店に行けばいつも思うのは、その集客力の大きさ。だからこそ、新しい商業施設には、たいてい書店が入っています。例えば、グランフロント大阪にも、紀伊國屋書店が入っています。紀伊國屋書店が入ることにより、グランフロント大阪に来る目的が一つ増えることになり、紀伊國屋書店のみならずグランフロント大阪の集客にもつながります。
しかし、集客に成功した書店で、その高い集客力ほど売上が上がっているようには思えないのです。多くの人が本を物色、立ち読みしているにも関わらず、レジが混み合っている書店はさほど多くありません。(グランフロント大阪の紀伊國屋書店は、オープン当初に行ったこともあり、行列が出来ていましたが。)つまり、集客が売上に繋がっていない書店が多いのです。恐らく、ツタヤも同じ状況なのでしょう。
集客に苦労する企業が多い中、その高い集客力を活かさない手はありません。だからツタヤは、書店に併設するカフェを自社運営することで、書籍販売以外からも売上を獲得しようとしているのです。
ツタヤのカフェ参入により、異業種のカフェ参入が今後ますます増えていくように思えてなりません。
☆今日のまとめ☆
ツタヤがカフェに参入するのは、高い集客力を売上につなげるため。
WSJを読むには、基本的な英単語を知っていなければなりません
☆ 今日のこぼれ話☆
ツタヤと言えば、スタバを併設しているというイメージがありますね。
確か、渋谷のスクランブル交差点前の店舗には、スタバが入っていました。
いつも満席というイメージなのですが、今はどうなんでしょうか。