バスキンロビンスの店舗by courtesy of Yuya Tamai

 

少し前の日経新聞ですが、サーティワンの業績記事が掲載されていました。

 

B―Rサーティワンアイスクリームは13日、2013年12月期の単独税引き利益が前期比20%減の12億円になる見通しだと発表した。13%増の17億円だった従来予想から一転、減益となる。国内の乳原料価格が上昇。円安でアイスクリームに添えるナッツなど輸入原料の調達コストも増した。(2013年12月14日付 日経新聞朝刊)

 

サーティワンの減益については、以前に取り上げました。その時は、消費者の根強い低価格志向のために、利益率の低いメニューに注文が集中したことを、減益要因と考えました。というのも、その時の業績発表では、増収だったからです。まぁ、2013年の猛暑を考えると、アイスクリームが前年よりも売れたことは、容易に推測が付きます。

 

実際、アイスクリームを製造するメーカーは、猛暑効果で売上を拡大しています。

 

森永製菓が5日発表した2013年4~9月期の連結決算は、営業利益が前年同期比2・5倍の20億円だった。猛暑効果で「チョコモナカジャンボ」などアイスクリームの販売が伸びた。広告費を前年から大幅に減らしたことも利益を押し上げた。(2013年11月6日付 日経新聞朝刊)

 

アイスクリームが売れる夏だったにもかかわらず、サーティワンが売上を減らしているということは、それだけ顧客が離れていることの証拠かもしれません。

 

IRページを見ると、最新の業績公開は、第二四半期まで。2013年1月~6月までの実績が公開されているのですが、第二四半期までの売上は増加。つまり、梅雨までは順調に売上を拡大させていたことになります。しかも、前年比のみならず、計画比でも増収。それが、前年並み、予定比で減収に下方修正されたということは、7月からの半期の売上が、相当低迷したことに他なりません。

 

アイスクリームという商材の関係上、7・8月の売上構成比が相当大きいものと思われます。よって、7・8月の売上が予想以上に悪かった、と推測されます。

 

猛暑だった7・8月になぜサーティワンは売上が伸び悩んだのか。その原因は、

 

猛暑だったから

 

ではないでしょうか。売上を伸ばした森永の主要販路であるコンビニと、サーティワン店舗を比較すると、わかりやすいかと思います。

 

【コンビニとサーティワン店舗の比較】

[コンビニ]住宅地の近くにあるため、猛暑でも気軽に買いに行ける

[サーティワン]住宅地から離れた駅前・繁華街立地のため、猛暑ならば気軽に買いに行けない

 

結局、アイスクリーム売上の追い風になるはずだった夏の暑さが、その程度を大きく上回ると、立地の利便性によって、アイスクリーム売上が大きく異なる結果になったのだと思います。前期に既存店の売上・客数を伸ばしたサーティワンは、顧客離れを起こしたのではなく、猛暑の結果、より利便性の高いコンビニに顧客を一時的に奪われたのではないでしょうか。

 

☆今日のまとめ☆

サーティワンが夏に売上を減らしのは、猛暑の結果、より利便性の高い立地のコンビニに、顧客を奪われたからではないか。

 

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☆  今日のこぼれ話☆

サーティワンは、メインターゲットを小さな子供を持つ家族。

この層は、ボリュームがあまり大きくないので、今後大人にどう食べてもらうかを考えなければならなくなるのではないでしょうか。