駆け込み需要協奏曲から考えた、新たな消費の作り方
by courtesy of Jan Bengten
昨日伝えたように、目下駆け込み需要セールのオンパレード。チラシ数も増加し、普段見ないような、遠方にある小売店のチラシまで入るぐらいです。これだけ煽られれば、増税後のセールを待つと誓った私でも、ついつい買ってしまいます。
この駆け込み需要の大きな特徴は、期限があるということ。3月31日までに買わないと、消費増税分だけ損するという暗黙の了解のもと、今回の商戦は行われています。だから、損をしないためには、3月31日までに消費しなければなりません。この切羽詰まった感があるからこそ、消費者は駆け込み需要に敏感にならざるを得ません。何か買い忘れたモノがないかとついつい心配になり、そう使わないモノまで買ってしまうのです。同じような消費の仕方に、旅先での土産物の購入やバレンタインなどがあります。土産物の場合は出発日、バレンタインの場合は2月14日という期限があります。
ついつい不要なモノまで買ってしまうということは、新たな消費を作ったことでもあります。ならば、新たな消費を作るには、期限を付ければいいのです。例えば、元旦に全小売業が休業すればどうなるでしょうか。大晦日に大きな買いだめが発生します。恐らく、元旦にお店がやっていない昔は、この大晦日の買いだめは結構大きな売上になったのではないでしょうか。すべての小売企業に元旦の休業を強制することが難しいならば、元旦だけ消費税を引き上げるというのも一案かもしれません。例えば、元旦だけ消費税が20%になれば、いくらコンビニが開いていたとしても、よっぽど必要なモノではない限り、買わないでしょう。その分、大晦日に不安だから買っておくという消費行動が生まれるのです。もちろん、元旦売上だけ区別する事務コストが発生しますが。
まぁ、くだらないことを考えてしまいましたが、モノ余りの現在で新たな消費を生み出すには、期限の付いた販売を行えばいいのです。その最右翼は、イベント消費。誕生日なんか、家族なら一年に数回は生まれるイベントなので、プレゼントの需要喚起のやり方はもっとあるのではないでしょうか。
☆今日のまとめ☆
活況な駆け込み需要からわかることは、期限があれば新たな消費が生まれるということ。
その最右翼はイベント消費。
WSJを読むには、基本的な英単語を知っていなければなりません
☆ 今日のこぼれ話☆
みなさん、駆け込み消費、どの辺までしましたか。
私が心がけていることは、価格変動がほとんどない消耗品の買いだめですね。
例えば、リステリン。