Photo:Ramen Restaurant in Fukuoka By:Lakuda-san
Photo:Ramen Restaurant in Fukuoka By Lakuda-san

 

よく通る道に、ラーメン店と喫茶店があります。この2つのお店は、ほぼ隣り合わせなのですが、集客に大きな差があることに気づきました。

 

まずは基本情報から。両方の店舗とも、さほど立地がいいとは言えません。神戸市営地下鉄の駅近くであるものの、ターミナル駅でもなく、さほど乗降客は多くないからです。より大きな駅としては新快速の止まるJR在来線の駅がありますが、徒歩10分弱ほどかかり、このお店目当てにわざわざ歩いて来る人はほとんどいないと思われます。周辺にオフィスは少しあるものの、住宅の比率が高いものの、密集しているわけではありません。商圏人口はさほど多くはないことでしょう。よって、損益分岐点を上げるには、利用頻度を高めなければなりません。

 

ラーメン店は、以前カレー店だった居抜き店舗。カレー店では、外国人(おそらくインド人)が経営しており、本格インドカレーが特徴でしたが、来店客の姿をほとんど見たことがありません。恐らく、本格インドカレーを食べたいという人が商圏内で少なく、さらにそう頻繁に食べたいメニューでもなかったので、集客に失敗したのだと思います。そして、同じ立地にオープンしたラーメン店ですが、当初は厳しいと予想していました。しかし、その予想は外れ、集客に苦労する平日のディナータイムでも来店客はちらほら見掛けます。

 

一方の喫茶店ですが、こちらも居抜き店舗で、以前は同様の喫茶店でした。老舗店のような外見だったので、閉店した時には驚きましたが、また同じような喫茶店がオープンした時には、それ以上に驚きました。失敗した業態と同じ店舗を同じ立地に出店しても、何か変えなければ失敗する確率が高いからです。そして実際、今の喫茶店は、集客に失敗している様子。来店客をほとんど見たことがないからです。

 

両極端とまでは言えないまでも、集客に大きな差が出たラーメン店と喫茶店の違いが生まれた原因について考えてみました。

 

【両隣のラーメン店と喫茶店の集客に大きな差が生まれた要因】

[1]利用機会の差

[2]店外メニュー看板のわかりやすさの違い

 

1について、概してラーメンはランチ需要の高い商材です。一方、喫茶店はモーニング需要を期待できるものの、ランチ需要ほど強くありません。休憩時に利用されることも多いですが、周辺にショッピングセンターや百貨店などの集客力の高い施設がないと、休憩時の利用を期待できません。この立地では、よほど希少性の高いメニューや店主の高いコミュニケーション能力がない限り、利用機会が見当たりません。この利用機会の差が、集客の差に大きく表れています。

 

2について、このラーメン店は、オープン時から店外メニュー看板が大きく進化しています。当初は文字だけだったものが、今では画像付きでよりわかりやすくなっているのです。さらに、メニュー数も増加。ディナー需要を獲得しようと、ビールの価格を大きく表示し、ビールを集客商品として活用しています。一方の喫茶店は、店外メニュー看板はほとんどありません。文字でメニュー名を書いているだけであり、価格表示もなし。しかも、メニュー名は一般名詞で、どんな特徴があるメニューなのか全くわかりません。これでは、なかなか入店できません。

 

周辺にラーメン店がないことも、このラーメン店には大きくプラスに働いています。(逆に言えば、それだけ立地が悪い証拠。)一方の喫茶店は、横断歩道を渡れば何軒かあります。競争環境の違いも集客に影響しているのですが、商材独特の利用機会の差とプロモーションの差も、大きく影響していることは間違いないでしょう。立地が悪くても、商材選び・やり方で成功できるようです。

 

 

☆今日のまとめ☆

同じ立地でも集客に差が出るのは、商材独特の利用機会の差とプロモーションの差があるから。

 

 

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☆  今日のこぼれ話☆

横断歩道を渡ったところに、新しく喫茶店(カフェ)が出来ました。

参入障壁の低さからか、最近本当に喫茶店が増えました。

店外メニュー看板を見る限り、ちょっと難しそうですね。