キリンがグランフロント大阪に一番搾りガーデンを開く理由

一番搾りガーデン大阪

 

キリンが今年もグランフロント大阪に、一番搾りのバー「一番搾りガーデン」をオープンするようです。ゴールデンウィーク明けにグランフロントに行ったところ、平日にも関わらず、早速ビール片手に談笑する人を多く見かけました。今年も人気なようです。

 

ただ、冷静に考えてみると、この一番搾りガーデンはキリンの直営店なわけで、ビールバーに他なりません。近辺のビアガーデンやバー・居酒屋にとっては、競合店がひとつ出来たわけで、快く思っていないはず。しかも、ビールの購入先でもあるメーカー直営店となれば、キリンに楯突く店舗があっても不思議ではありません。だって、顧客が奪われる可能性大ですからね。一番搾りガーデンができたからといって、ビール人口が増えるわけでもなく、ビールの飲む機会がそう増えるわけでもありません。

 

キリンにとっても、一番搾りガーデンを開設することで、お得意先を無くすリスクを負うことになります。一番搾りのシェアが相当高く、一番搾りじゃなきゃダメな消費者が多ければまだしも、一番搾りはトップシェアでもなく、そうロイヤリティの強いファンが多い銘柄でもありません。ならば、わざわざ競合店を作るようなキリンから、アサヒやサントリー・サッポロに切り替えてやる!そう思う飲食店が増えることも十分考えられるわけです。そういうリスクまで犯して一番搾りガーデンを作るのは、一番搾りガーデンが相当大きな効果を及ぼすと期待したからに他なりません。

 

その効果とは、最終的には一番搾りの売上アップ。一番搾りガーデンで一番搾りの美味しさを実感すれば、一番搾りの購入者が増えると考えたのです。さらに、消費者との直接接点を持つことにより、一番搾りというブランドのロイヤリティがアップすると読んだのです。それだけ、消費者と直接接することが重要である証。重要であるとキリンが考えた証なのです。

 

単にスーパーやコンビニで商品を目立つように陳列し、テレビCMやネット広告をガンガン打てば売れる時代が終わったようです。

 

☆今日のまとめ☆

得意先を無くすリスクまで犯して一番搾りガーデンを開くのは、消費者と直接接することが重要である証。

 

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☆  今日のこぼれ話☆

今年はビールを使った料理も楽しめるようです。

少し高いですが、場所柄仕方ない。

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