Photo:Unatrocious Apostrophe By:Xurble
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カールス・ジュニア(Carls’ Jr.)が日本に再上陸するみたいです。

 

 ハンバーガー店「カールス・ジュニア」を運営する米CKEレストランホールディングス(カリフォルニア州)は2015年にも日本へ再進出する。同店は若者をメーンターゲットとし、ボリューム感のある商品を提供する。日本市場に競合は少なく成長が見込めるとし、将来は1000店を目指す。(2014年6月11日付 日経MJ)

 

カールス・ジュニアと言えば、大学構内のハンバーガーショップという印象があります。それから、食中毒。アメリカ留学時には、よく利用しました。その理由は、大学構内にあったという立地の良さであり、特に高品質を売りにしているという印象はありません。実際、特別美味しいということはありませんでした。こちらのカリフォルニア在住者のブログを見ると、カールス・ジュニアの商品は高品質そうですが、公式サイトでは品質の高さで差別化している様子はありません。

 

食中毒というのは、留学時にサニテーション(食品衛生)の授業を履修し、その時にカールス・ジュニアの食中毒の事例が取り上げられました。「カールス・ジュニア 食中毒」で調べると、全くヒットしないので、もしかしたら覚え間違いかもしれません。かれこれ20年近く前のことなので。

 

ともあれ、カールス・ジュニアが日本再上陸を決めたそうですが、その理由は、高品質ハンバーガーの需要が高いのに対し、供給する企業が少ないからというもの。本当に?というのが、私の反応。高品質のハンバーガーの需要が高まっているのは、間違いないでしょう。だからこそ、マクドナルドよりもモスバーガーが好調なのです。また、ご当地バーガーが筍のように増えたのも、この需要増加に対応したから。需要の高まる高品質バーガーを通して、地元食材を食べてもらおうという自治体の思惑もあるのでしょう。

 

ただ、需要の高まりに応じて供給量が増えていないというのは、少し違うように思えます。ハンバーガーを食べられるお店は、格段に増えています。特に、ファストフードではない、フルサービスレストランでハンバーガーを食べることは、今では特に珍しいことではありません。(ちなみに、私が学生の頃は、外国人の多い六本木ぐらいにしかハンバーガーがメインのフルサービスレストランはありませんでしたね。)ファストフード型業態でも、ご当地バーガーを提供する個人経営の店舗から、フレッシュネスバーガーやバーガーキングなどのハンバーガーチェンまであります。

 

日本に高品質バーガーチェーンが少ないから、カールス・ジュニアは再上陸を決めたようですが、少ないには理由があるのではないでしょうか。あくまで想像ですが、思ったほど売れていないというのが、その理由のように感じます。例えば、バーガーキング。同じアメリカ資本であり、バーガーキングと真っ向から競合することになります。そのバーガーキングの店舗のほとんどは、首都圏。中四国・九州には一店舗もありません。これは、高品質バーガーの需要は東京に集中しているということを示しています。つまり、マーケットはそう大きくないというのが、高品質バーガー市場のようです。

 

では、モスバーガーの好業績は何のか?それは、「高品質」というよりも、「ヘルシーさ」「日本らしさ」に成功要因があるようです。ちなみに、フレッシュネスの差別化要素は、大人っぽさ。高品質だけではなく、大人っぽさという付加価値があるために、チェーン展開に成功しているのです。(業績は知りませんが)そう考えると、カールス・ジュニアは、再上陸で最初は注目されるかもしれませんが、結局は首都圏の人口の多い地域にある珍しいハンバーガーショップで終わる恐れは、十分高いように思えます。

 

☆今日のまとめ☆

カールス・ジュニアは、日本では苦戦するのではないか?

というのは、高品質バーガーの需要は首都圏に集中しており、首都圏では競争が激しいからである。

モスやフレッシュネスのように、高品質プラスαが必要になるだろう。

 

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☆  今日のこぼれ話☆

そう言えば、ウェンディーズはどうなったのでしょうか。

調べてみると、東京に二店舗のみ。

マスコミで話題になったのも、再上陸した時だけ。

カールス・ジュニアも、二の舞いを踏みそうですね。