神戸・大安亭市場からわかった、店舗ビジネスが好立地を好む理由

kuromon ichiba

 

前回取り上げたユニクロオオサカの特徴の一つに、立地の良さがあります。梅田地区には、これまでにも大丸梅田店やヨドバシ梅田などに出店しており、ユニクロが無くて困るということはありませんでした。にも関わらず、エストの店舗を閉めてユニクロオオサカをオープンさせたことは、

 

できるだけいい立地の品揃え豊富な店ならさらに売上が伸びる

 

と判断したからでしょう。立地の良さというのは、売上にかなり影響を与える要素なのです。

 

それだけ消費者が好立地を好んでいるからですが、その理由は単に

 

行きやすいから

 

だけではないように思えます。確かに、近くのお店なら、そう移動せずに利用することができるので、便利です。しかし、近くのお店なら流行っているとは限りません。「近く」という要素と「賑わっている」という要素が合わさってこそ、利用が増えるのではないでしょうか。

 

「賑わい」を生み出すのが、店の集積や人気度。例えば、神戸の三宮と春日野道の間にある大安亭市場(おおやすていいちば)は、生鮮三品の専門店(いわゆる魚屋・八百屋・肉屋)が集積した市場です。価格は安い方ですが、それ以外は取り立てて特徴があるわけではなく、生鮮品の専門店が集まっているぐらいです。にも関わらず、昼間~夕方に掛けて結構賑わっています。近くにある春日野道商店街と比べると、その賑わいの差は歴然です。大安亭市場の集客の秘密は、

 

安さ

賑わい

 

ではないかと思うのです。

 

店舗ビジネスが好立地に集まるのも、好立地は人が集まりやすく「賑わい」があるからではないでしょうか。逆に言えば、少々アクセスが不便な場所でも、「賑わい」を作り出すことで集客は十分可能ということになります。

 

☆今日のまとめ☆

店舗ビジネスが好立地に集まるのは、消費者が「賑わい」を求めているからではないか。

 

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  • 今日のこぼれ話☆

大安亭市場、ほんの今日まで「だいあんていいちば」と読んでいました。

失礼いたしました。

 

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