食イベントへの出展でイベント後の集客につなげる方法とは?

食イベント

 (from Flickr

先週でしたか、WBS(ワールドビジネスサテライト)で四国の食イベントが、取り上げられていました。毎月一回行われるイベントで、地場で作られる野菜や果物などの直売所が出展されます。

 

このような食イベントの一番大きな目的は、

 

地域活性化

 

でしょう。このようなイベントが行われることにより、観光客が増える。人が増えるということは、そこでモノやサービスが購入されます。この経済効果が、地域の活性化につながることになります。

 

ただ、一つ忘れてはいけないのは、

 

イベントに掛かるコスト

 

です。このコストとは、主にイベントの企画・出展で発生します。企画には、目的が地域活性化ということから、行政からの補助金が出るかもしれません。

 

一方、出展者には、「コマ代(場所代)」「人件費」「商品原価」「その他経費」がかかります。特に、人件費については、その負担が大きいと言えるでしょう。その日のためにわざわざアルバイトさんを雇うわけにいかないので、従業員を休日出勤させることになります。休日出勤になれば、平日よりも多い給料を支払うか代休を与えなければなりません。それ以上に、休日に出勤してもらうように従業員を説得しなければいけません。このような手間などを考慮に入れると、人件費は結構大きなコストになります。となると、出展者は、人件費を始めこれらのコストと同等以上の利益を見込めなければ、企業体として出展する意味がなくなります。

 

「地元活性化のためだから、一肌脱いでよ。」と口説かれるかもしれません。また、地元への利益還元の意味からも、損失を出すのを承知で出展する企業があるかもしれません。しかし、このような浪花節を理由にした経済活動は、長続きしないものです。その企業の経営が悪化すれば、地域活性化に一肌脱いでいる場合ではないからです。

 

「地元への露出を大きくすれば、PR効果を期待できる。」という意見があるかもしれません。しかし、これも結局は浪花節の理由と同じ。出展後の売上増・利益増につながらなければ、PR効果が無かったと言わざるを得ません。

 

私には食イベントに出展した経験があるのですが、その経験から言うと、イベント単独で損益をプラスに持ち込むのは、相当難しいのではないでしょうか。以前、損益をプラスにしようと計画したことがありますが、その場合、提供商品・サービスのグレードが落ちます。その結果、逆PR効果(つまり評判を落とすこと)になるかもしれません。そこまでして出展するのは、企業体として本末転倒。

 

かといって、食イベントは、企業にとって損にはなっても利益にはならない存在かというと、そうでもありません。イベントの集客力はすさまじく、中小企業一社だけで多くの人を集めることは容易ではありません。イベントの集客力によっては、コマ代は格安とも言えるでしょう。この集客力を、イベント自体の収益だけでなく、イベント後の収益につなげられれば、出展する効果が得られることになります。

 

このイベント後の収益について、WBSのコメンテーターの方も言及されていました。イベント後の収益につなげるには、購入した食材を常時購入できる販売店(通販サイトやスーパーなど)を知らせる必要があります。買ってくれたお客さんにチラシを渡すのが、てっとり早い方法でしょう。その食材にまつわる逸話をチラシに書いておけば、口コミがより起こりやすくなるかもしれません。

 

ただ、実際には食のイベントで何かを購入した際に、チラシをもらうことはほとんどありません。地元のレストランが出展する例もありますが、その時にそのレストランがどこにあるかを知らないまま、買い物が終わってしまいます。その時に特別なクーポンが付いたチラシを渡せば、イベントで出会った見込客をレストランに誘導できるかもしれません。せっかく、コマ代・人件費を始めとする出展コストもかけているのですから、イベントで出会ったお客さんをそれっきりにするのは、大変勿体無いように思えます。

 

さらに進化させれば、イベントで購入してくれなかった消費者を、イベント後の集客につなげることもできるかもしれません。イベントで商品やお店を始めて知ったのですが、もうお腹がいっぱいだったり、重くて食材を買えなかったりなどの理由で、結局買わなかった消費者はいるものです。彼らは、決してネガティブな印象を持ったわけではありません。どちらかといえば、ポジティブに感じたのですが、諸事情により買わなかっただけです。その消費者を見込客として、集客につなげる仕組みがあれば、イベントに出展する意味はより大きくなると思います。

 

☆     今日のまとめ☆

日本全国で食イベントが行われているが、イベントに出展するにはコマ代・人件費など大きなコストがかかる。

このコスト以上の効果が見込めなければ、長期的に見て企業の出展は長続きしないだろう。

効果を得るためには、イベントだけでなくイベント後の収益に繋げる必要がある。

購入者にチラシを渡すなど、イベント後の集客・売上・口コミに繋がる仕組みがあればよい。

 

アメリカのビジネス最新事情メルマガ

今飲んでいるワインのこと知っていますか?

Twitterやっています

FaceBookは現在研究中

 

☆     今日のこぼれ話☆

食に興味があるからか、食べるのが単に好きだからか、食イベントは大好きです。

だから、旅先に行けば必ず行くようにしています。

ただ、意外に食イベントの情報ってないんです。

イベント名と場所と日時ぐらいで、どんなものがどれぐらいの値段で売っているかという具体的な情報はまだまだ不足しています。

情報発信をもっと進めれば、イベントの経済効果はさらに高まるように思えます。

 

 

☆昨日の目標→その結果☆

◎朝6時に起きる→☓

◎毎日情報を発信する→☓

◎毎日仕事以外の人に話掛ける→☓

◎腕立て・腹筋30回→◯

◎自宅のある12階まで歩いて登る、または自転車を30分以上漕ぐ→◯

◎部屋や家の掃除をする→☓

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です