ソフトバンク・ペイパル連合が売り込むペイパル・ヒアーがもたらす変化とは?

ペイパル・ヒアーBy robertnelson

 

先日、ソフトバンクが新規事業説明会を行いました。その新規事業とは、

 

スマホ利用の決済サービス

 

です。決済事業を行うペイパルと合弁会社を設立し、スマートフォンを使って簡単にクレジット決済が行える仕組みを提供するようです。

日本経済新聞電子版によると、そのサービス内容は、

 

  1. インターネット通信販売サイト向けに利用者情報を一元化できるサービス
  2. 飲食店など実際の店舗向けにもスマホを使った新サービス「ペイパル・ヒヤー

 

です。

1については、このサービスを使うことによって、各通販サイトでクレジット番号を入力する手間が省けます。クレジットカードをネットで使う場合、番号と名義・期限を入力するだけなので、セキュリティはかなり低いと感じている人は多いのではないでしょうか。これは、

 

◯販売者→購入者がクレジットカード情報を入力したくないから、この通販サイトを利用しない問題

◯購入者(クレジットカード利用者)→クレジットカード情報を入力しなければクレジットカード決済できない問題

 

という販売者・購入者双方の問題を解決してくれます。そして、

 

◯販売者→これまで取りこぼしていたクレジットカード利用希望者を獲得できる

◯購入者→気に入った通販サイトでクレジットカードが利用できる

 

というメリットが生まれます。この結果、

 

大手通販モールに加盟しない独立系通販サイトの売上シェアが伸びる(逆に言うと、大手通販モールの売上シェアが落ちる)

 

という事態が起こるかもしれません。

2は、スマホに親指大の専門機器を取り付けることにより、スマホがクレジット決済機器に様変わりします。これにクレジットカードを通すことで、クレジット決済は完了。これがペイパル・ヒアーです。このサービスは、

 

◯販売者→クレジット決済のために決済機器導入という大きな投資をしなければならない問題

◯購入者→気に入ったお店でクレジット決済ができない問題

 

を解決してくれます。そして、

 

◯販売者→クレジット決済希望者を集客し、売上を拡大できる。

◯購入者→気に入ったお店でクレジット決済ができる

 

というメリットが生まれます。

今回特に取り上げたいのは、2のペイパル・ヒアーについて。記事では、

 

店舗がクレジットカード専用端末を導入する場合に比べて導入費用が安価に抑えられる。ソフトバンクの法人営業部門を通じて中小規模の小売店舗への導入を目指す。

 

とありますが、私の感じる限り、クレジット決済ができるお店はかなり増えています。どちらかというと、クレジット決済ができないお店は、

 

◯クレジット決済ができなくても集客できる人気店

◯クレジット決済手数料の発生による売上・利益減を懸念するお店

 

なのではないかと感じます。逆に言うと、これだけクレジット決済できるお店が増えているということは、クレジット決済導入に伴う初期投資・固定費がかなり低くなってきたのではないでしょうか。となると、ペイパル・ヒアーの導入が考えられるのは、

 

イベント会場などの期間限定ショップ

 

なのではないでしょうか。例えば、GWに行ったオクトーバーフェスト神戸などは、ビール一杯が1000円以上するので、普段クレジットカードを積極的に利用している人は、いくらか飲み比べると、手持ちの現金が足りなくなる確率が高くなります。そういう場に、ペイパル・ヒアーがあれば、購入者はとても助かります。そして、現金決済のみの場合と比べて、客単価が増えるのではないでしょうか。クレジットカードをよく使う私としては、

 

一回の決済が2000円以上

 

ならば、現金を利用することにかなり違和感があります。

客単価2000円以上になることがよくある、臨時のおみやげ屋さん

などが、ペイパル・ヒアーの恩恵を大きく受けるかもしれません。

 

☆  今日のまとめ☆

ソフトバンクとペイパルの合弁会社が提供するペイパル・ヒアーは、臨時店舗に恩恵があるのではないか。

特に、客単価が2000円以上になることの多いお店では、販売者・購入者ともメリットが大きい。

 

アメリカのビジネス最新事情メルマガ
今飲んでいるワインのこと知っていますか?

WSJメルマガからスピンアウトした英単語サイトです。
Twitterやっています
FaceBookはほぼ引退しました
Tumblr本格的に始めました

 

☆  今日のこぼれ話☆

現金を利用することの少ない私は、クレジットカードの利用できるお店では極力カードを利用します。

ただ、実感としてクレジットカードを利用する人はまだまだ少ないように思えます。

特に、スーパーなどの利用頻度の高い店舗では、現金利用者が多いですね。

これは、クレジットカード・電子マネーの潜在市場がまだまだ残っているということになるのではないでしょうか。

ペイパル・ヒアーは、とても面白い仕組みなので、また取り上げたいと思います。

 

☆昨日の目標→その結果☆

◎朝6時に起きる→☓

◎毎日情報を発信する→◯

◎毎日仕事以外の人に話掛ける→◯

◎腕立て・腹筋30回→☓

◎自宅のある12階まで歩いて登る、または自転車を30分以上漕ぐ→☓

◎部屋や家の掃除をする→◯

◎営業日誌を付ける→☓

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です